文楽いろはレクチャー【アクロス福岡】

【2007福岡舞台芸術シリーズ・日本の古典芸能鑑賞講座】のひとつとして、この“文楽いろはレクチャー”は昨年に続いて二回目の開催(博多座文楽公演は今年で4回目)。 私は今回初参加だったのですが…円形ホールという凝縮された空間で2時間近くもみっちりと解説があって、体験もあって…で、参加費が1000円!って申し訳ナイくらいの充実感と満足感が得られた内容で驚きましたっ!
いろはレクチャー
毎年の博多座文楽公演では【文楽のみかた】として20分程度の解説があるのですが、こちらはごくごく触りの解説で、毎年観に行っていると何度も耳にする内容なので、今回のレクチャーもこれに補足した程度のものかなぁ~と、思っていたら…ゴメンナサイ! 大満足の充実内容でございました~。
義太夫は豊竹咲甫大夫さん、三味線は鶴澤清志郎さん、人形は吉田一輔さん…このお三方が各パートの解説をされて、最後には参加者が各々に挑戦する!という趣向。
実演では【伊達娘恋緋鹿子・火の見櫓の段】のお七と【艶容女舞衣・酒屋の段】のお園を披露。
私は本作でも拝見した事がなかったので、お七がどうやって櫓に上るだろう?と興味津々でしたが…なるほど~、上手く工夫されてるもんだなぁと感心しきり。 真っ暗な舞台にひときわ映えるお七の緋鹿子が印象的☆
特に印象に残ったのは三味線。 博多座の解説では楽器としての造りや、何を表現している音色なのか?という解説はあるけれど『どういう心情で弾いているのか?』『太夫との掛け合いの大切さ』『文楽特有の太棹の特徴』など初めて伺う事が多く、今後はもっと三味線に注目して観劇するぞ!と思わされました。
清志郎さん(キヨシロウじゃナイよ!)をはじめお三方ともトークがすごく滑らかでお上手なのには驚きました♪
会場からの質問コーナーで咲甫大夫さん。
【にほんごであそぼ】(NHK教育=毎朝欠かさず観てます!)に関わるエピソードで…近代文学作品を義太夫で語るのは、実は文章の節回しが似ている?ので作りやすい。 番組で語っている子供たち(小林翼くん、與那嶺結衣ちゃん)は特別物覚えが良く教えるのに苦労は全くナイ。 「翼くんは、彼が将来を決めないうちに早いトコこっちに(文楽の世界)引っぱりたいなぁ~。 でも“つばさ太夫”ってもう居るから、名前は何がイイかなぁ…」って本気で考えていたのが笑えました。
お三方から各々のパートにおける博多座公演の見所も伺い、公演がますます楽しみになりました♪

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