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ジキル&ハイド【日生劇場】

2001年の日本初演時には、作品賞、男優賞(鹿賀丈史さん)、女優賞(マルシアさん)、演出家賞(山田和也さん)の4冠を獲得し、文化庁芸術祭賞・演劇部門新人賞をマルシアさんが受賞する…という輝かしい実績を残した公演となり、2003年には再演。 そして今年再び…という話題の舞台(開幕前、エマ役の知念里奈さん→鈴木蘭々さんの交替も話題に?)
…とは言え、私は今回が初めての観劇。
何度も映像化されている作品ではありますが、私自身は『自らが開発した薬で二重人格となり破綻して行く男の物語』という漠然としたストーリーしか知らず、結局ラストはどうなるのか?という事を恥ずかしながら知りませんでした。
19世紀のロンドンを舞台に、暗く陰鬱な雰囲気の中展開される物語は『人としてのモラル』『人間の欲望』『社会への順応・協調性』などをテーマとしており【本当に人間らしく生きるとは何なのか?】という事を問いかける作品。
ロンドンの街のどんよりと湿った空気感や、実験室の薬品臭い雰囲気、酒場での退廃的な酒臭い空気、上流階級の見得を張り合う嫌らしさ…など、そのシーンごとの舞台での再現は素晴らしい! 元来、ミュージカル作品に“殺人シーン”なんて殆どナイでしょうから…なんだけど、そのリアルなまでの表現は衝撃的。 特に、ルーシーの血で真っ赤に染まるビスチェと真っ白なシーツは…凄い。
また、照明は今までミュージカルの舞台では観た事がナイような斬新な感じで鮮烈な印象でした。
曲も耳に残るものが多いうえ、アンサンブルにすごく厚みがあって大迫力・大満足。 なんというか…全体的に“大人~”な作品の印象。 ♪事件 事件~ 止まらない~♪ つい歌ってしまいます。

よつばのクローバー 鹿賀丈史さん@ジキル&ハイド
まさにハマリ役。 これは…他のキャスティングが考えられないほどではナイでしょうか?  二つの人格を行ったり来たりする様はゾクゾクとする迫力があり凄い。 『今回はあまり落差をつけない』…というようなコメントをされていましたが、最後にはどちらが本当の人格か?と思わされる恐怖感のようなものが感じられました。 鹿賀さんの歌って、ちゃんとセリフとしてダイレクトに伝わってくるんですね。 大詰めの曲【対決】は、ガーンという衝撃がありました。

よつばのクローバー マルシアさん@ルーシー
スタイルすっごく良くてと~っても色っぽいけど、ベッドの上で手紙を読むシーンなどは切なくて可愛らしい。 演技も素敵でしたが、何よりもこんなにパワフルな歌声の持ち主だったんだ!と驚きました。 初演時は衝撃的なミュージカル・デビューだったのも頷ける熱演。
よつばのクローバー 石川禅さん@アターソン
気のいいジキルの親友風情が良く表現されていました。 立ち振る舞いも英国紳士…なんだけど、ちょっと上流社会にヘキヘキしているような感じも見てとれて。 ソロナンバーが少なくてあの美声があまり堪能できないのが残念でしたが、芝居の上手さを再確認できた感じです(ちょっとエラそうな感想ですね…)。
パンフレットに寄稿されている一路真輝さんの禅さんへのコメントがと~っても素敵! 禅さんのほんわかワールド、カーテンコールのちょっとした仕草や笑顔で見てとれます。
よつばのクローバー 鈴木蘭々さん@エマ
ヴィジュアルは◎ 声も…殆どが裏声だけど綺麗。 だけど、歌を綺麗に歌っている…という印象で、エマという人のセリフ、感情として伝わってこない感じ。 演技も…これは演出でそうなのか?「ジキルをとても愛している」という女性には見えず、特にラストは残念。 でも、マルシアさん@ルーシーとのナンバー【その目に】は迫力があって良かったです。 これからの進化に期待大。

青い旗キャスト
ヘンリー・ジキル&エドワード・ハイド:鹿賀丈史/ルーシー・ハリス:マルシア/エマ・カルー:鈴木蘭々/ガブリエル・ジョン・アターソン:石川 禅/ダンヴァース・カルー卿:浜畑賢吉

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    ●【昼の部】11:30〜14:45
    ●【夜の部】16:30〜19:45
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