ミス・サイゴン【帝国劇場】
Date:
ミュージカルおぼえ書き ミュージカル, 帝国劇場, 観劇レポート
この公演中に“平成16年・新潟県中越地震”が発生しました。 幕間ではロビーでニュースの放映がされ、携帯をかけながら食い入るように様子を見る観客で溢れていました。 この時点では、これほどまでに甚大な被害をもたらした規模である事は全く把握できていませんでした。 舞台機構点検の為に休憩時間も10分延長となりました。
初見だったのですが、観る前から「きっと苦手なストーリー展開の舞台だろうなぁ」と思っていましたが、やっぱりラストには救いがなくって、ドヨ~ンと重い気持ちを引きずったまま劇場を後にしました 初見はストーリーを追うのが精一杯だったから、何度か観ればハマっていくのかな? “男女の愛”としては共感できなかったけど、“母の愛”は、自分に子供が居ればもっと共感出来たのかもしれません。
セットはとても好きでした。 観劇しなくても知っている“ヘリコプター”と“キャデラック”は…「なるほど、ココで出てくるのかぁ…」とご贔屓役者さんの登場を、今か今かと待つ心境でした。
市村正親さん@エンジニア。 私、多分、おそらく多分…“生・市村正親さん”は初めてじゃないかな?と、舞台を拝見しながら気が付きました。 観劇後、歌で心に残っているのは【アメリカン・ドリーム】しかなかったくらい、やはり強烈な個性でさすがです。 あんな真っ赤なスーツと黒いスケスケのシャツが似合う日本人なんて、そうそう居ないはず! キャデラックもね☆ カーテンコールでは一人と~っても弾けてお茶目さんで、ニッコリでした。
知念里奈@キムさんは…失礼ながら「歌、上手いのね」と感動。 気持ちもとっても入っていたように思えますが、エレンとのホテルの部屋の中でのやりとりが、叫びすぎて何を言っているのか全く解らなかったのが残念! 死を決意してからの心情の移り変わりが、観ていてちょっと唐突のような感じでとまどいましたが、あれは脚本で皆そうなのかもしれないですね。
今回一番心に残ったのは、泉見洋平さん@トゥイです! 私は今年1月の博多座レミゼでのマリウスは拝見していないので“初・泉見さん”でした。 ヴィジュアル的に綺麗だなぁ…と注目していたのですが、亡霊となってから醸し出す雰囲気、表情がと~っても良かったです☆ 歌も押さえつけられるような迫力がありました! “泉見洋平さん”今後、要チェックです。
内田裕希くん@タムは、いろんな人に凄い勢いで振り回されながら抱きかかえられて…大変だなぁ、と 結局、一言もセリフはナイ…んでしたっけ? カワイかったなぁ~。
キャスト
エンジニア:市村正親/キム:知念里奈/クリス:井上芳雄/ジョン:石井一孝/エレン:高橋由美子/トゥイ:泉見洋平/ジジ:平澤由美
関連記事
-
-
ウィーン版エリザベート【梅田芸術劇場】
日本でも宝塚版、東宝版共に絶大な人気を誇る【エリザベート】。 それ故に、今まで何度も本場ウィーン版の
-
-
紳士のための愛と殺人の手引き【キャナルシティ劇場】
2014年度のトニー賞ミュージカル作品賞など4冠を獲得したコメディ作品がこの度日本初上演! いや〜、
-
-
ヘアスプレー【オーチャードホール】
11歳にして“ミュージカル・フリーク”の素敵な友達・K君が、2年前に【ブロードウェイでミュージカル観
-
-
ペテン師と詐欺師 【北九州芸術劇場】
日本のミュージカル界を常に牽引し続けている2大スター・鹿賀丈史さんと市村正親さんがガップリよつに組ん
-
-
メリー・ポピンズ【東急シアターOrb】
濱田さんがメリー・ポピンズ!…とあらば遠征するに決まってるでしょう! 【ラブ・ネバー・ダイ】のクリス
-
-
ジキル&ハイド【日生劇場】
2001年の日本初演時には、作品賞、男優賞(鹿賀丈史さん)、女優賞(マルシアさん)、演出家賞(山田和
-
-
フランケンシュタイン(中川×加藤)+トークショー【キャナルシティ劇場】
アッキーの舞台を観るのは何年振りだろう? 最後に観た作品は何だろう?…と記憶にナイくらい久し振りな私
-
-
トゥーランドット【赤坂ACTシアター】
思いがけず直前に観劇の機会を得まして、今月20日にグランドオープンしたばかりの【赤坂サカス】内にあり
-
-
サ・ビ・タ【大野城まどかぴあ】
2008年日本初演以来のオリジナルキャストでの再演。 今回の上演に先駆けて昨年11月に同会場にて行わ
-
-
ジキル&ハイド【日生劇場】
舞台は2005年に一度しか観たことがナイのですが、後にデビッド・ハッセルホフ(←【ナイト・ライダー】
- PREV
- 松平健特別公演【新宿コマ劇場】
- NEXT
- 通し狂言・伊賀越道中双六【国立劇場】