滝沢歌舞伎2014【博多座】

以前、歌舞伎のご指導を猿弥さんがされている…というのを知って「一度観てみたい」と思っていた滝沢歌舞伎(今はどなたが?パンフ購入していないので不明) 他の観劇遠征の際に一緒に観劇出来ないかな?と何度も画策してみましたがスケジュールが合わず未だに…。 で、この度、博多座開場15周年にして博多座初お目見え! まさか地元で観れるとは思わなかったのでビックリ嬉しい♪

第一部はNHKで現在放映されている【鼠、江戸を疾る】の鼠小僧の芝居の一部+歌とダンス+歌舞伎の名場面。 二部は【義経】のお芝居という構成。

演りたいことが満載でぎゅうぎゅうに詰め込んだ印象。 次から次に披露されるパフォーマンスだけど、間に挟まれるトークでせっかくの勢いがペースダウンされてブチブチと切れて、一貫性がない印象に戸惑いというか置いてけぼり感がある。 3階席には残念ながら小判は降ってこなかったけど、ジュニアの身体能力をいかんなく発揮された立ち廻りは爽快! 動きを計算されつくした舞台美術(セット)が見事。 ラストの雨の演出は目にも耳にもとても美しく印象的☆
楽しみにしていた歌舞伎パートは「これは土蜘蛛?紅葉狩?蘭平?」とかベースになっている演目を推測しながら観るのが楽しい。 せっかくの化粧実演だったけど、白粉を塗れば遠目にも見た目にも判りやすいのに、肌色だし紅も入れないしで…綺麗じゃない。 やっぱり洋風の顔立ちには残念ながら似合わないんだなぁ。 声は良く出ていたしタッキーがあんなに低い声が出せるとは驚いたけど、セリフ回しや見得は…うん。 大向うも入っていた事にビックリ。
太鼓は、ちょっと前に鼓童を観てしまっていたからなぁ…。 ジャニーズの皆さん、色が白くて細いのに腹筋が割れているアンバランスな感じが不思議。
大河ドラマ【義経】って2005年なんですね? なんで今更…と思いましたが、何故? 楽しみにしていた京本政樹さん@弁慶ですが、彼は映像の俳優さんなんだなぁという印象。 声やセリフ回しはジュニアの方がよっぽど明瞭で響く感じ。 動きも…まぁ、最年長だから…だし、周りがハンパなく動ける子たちばかりだからよけいに緩く遅く見えてしまったし、弁慶のニンではないから難しく、残念。 息子の京本大我くんはこのカンパニー最年少だそうで、すごく頑張ってました(彼こそ白塗りがめっちゃ似合いそう!)

『博多座初お目見え』という座長の気合いが充分に伝わってきた滝沢歌舞伎。 これからも進化を遂げていくんでしょう! ファンじゃない観客も楽しめる工夫(特にトーク)があれば嬉しい。

 

劇 場
博多座
観劇日時
2014.3.14(金曜日)/18:00〜