リトルマーメイド【キャナルシティ劇場】

残念ながら福岡公演の初日観劇が叶わなかったので『開幕キャストが居るうちに!』と、11日初日から間を置かずして行ってきました!
私、世間の夏休みをなめていた! 平日マチネがこんなに賑わっているとは!という事に驚き、とにかくとにかく親子観劇率が高くて、肩身が狭く感じる〜! アリエルをはじめ、他のディズニープリンセスのドレスを着た可愛いお客さんもチラホラで、客席2階に設置されたフォトスポットでは愛らしいポーズをとった笑顔に、いかに観劇を楽しみにしていたかがよ〜く解ってニッコリ。福岡の劇団四季公演の物販コーナーで、あんなに人がたかっているのは…久々目にしたかも。

今作の観劇は3年振り3度目の観劇(そんなに経ってたなんて!)。驚くほど覚えていないところもあって…まるで初見のように堪能。きっと客席の可愛い反応につられて楽しくなったのも大きな要因かと♪ 海劇場だと舞台空間がガラーンとして寂しい印象があったけど、キャナルシティ劇場はコンパクトな分、海の様子が凝縮された空間でより華やかな印象が強く感じた(気のせい?)

村俊英さん@トリトンは陸に上がっても、髪型は水中浮力時のままなのね…ってラストシーンで思ったわ。そしてカーテンコールのちょこちょこ歩きの愛らしさに観客皆がズキューン! ちょっと末娘を贔屓し過ぎでは?な愛溢れる優しいパパ♪

恒川愛さん@アースラ今まで観た中で一番好き! パンチがあってコミカルで、いろんなものが緩急自在で素晴らしい! そして、改めて8本の足さん達の演技の細やかさと息ピッタリの動きに感嘆! そしてウミヘビ’Sは暗い所でローラースケートって怖くないのかなぁ…と(夢醒めで慣れてるのか?)

荒川務さん@セバスチャン! 嗚呼、開幕キャスト!有難う、開幕キャスト! 荒川さんは初めて拝見したけど、特に“荒川さん”ならではの印象は残らなかったけど、アリエルに振り回されて右往左往する様が非常にコミカルで客席が湧いた〜。 でもそれ以上に湧いたのは岩城雄太さん@シェフ・ルイ♪ こんなにキレがあって面白かったっけ?!と思うくらい強烈なキャラをチャーミングに〜で、子供達にドッカン!ドッカン!ウケてた。 そして若奈まりえさん@アリエル。 他の四季作品でも拝見した記憶がナイけど、ファミリーミュージカルの主人公でもイケそうな、解りやすいクルクルと変わる表情が魅力的。歌は伸ばすところがひどく苦しいけれど、その愛らしさでカバー。元気いっぱいの可愛いアリエルに客席のリトルプリンセス達は釘付けだったみたい♪

しばらく『月イチ、リトルマーメイド』の予定の私。 次のキャストが楽しみ♪

キャスト
アリエル:若奈まりえ/エリック:上川一哉/アースラ:恒川 愛/トリトン:村 俊英/セバスチャン:荒川 務/スカットル:江上健二/グリムスビー:松下武史/フランダー:緒方隆成/フロットサム:一和洋輔/ジェットサム:八百亮輔/シェフ・ルイ/リーワード:岩城雄太
劇場
キャナルシティ劇場
日時
2017.8.16(水曜日)/13:30〜

アンデルセン【キャナルシティ劇場】

♪ワンダホ〜、ワンダホ〜、コーペンハーゲン…♪というフレーズが観劇後、頭の中をグルグル回る〜。 昨日初日を迎えたばかりの福岡公演を観てきました。 この後、全国ツアーに出るそうで、福岡がそのスタート!
私、この演目は初観劇。 そしてココまでバレエ色が強い劇団四季の演目を観るのも初めて! バレエ公演自体、あまり観たことがナイのでいろいろと新鮮で面白かった! 『あの童話作家・アンデルセン自身の話しらしい』という漠然とした情報しか持たずに観劇。

アンデルセンと言えば、私が子供の頃【アンデルセン物語】というアニメがあっててそのイメージが強い。 ♪お〜やお〜やアンデルセン、は〜ては〜てアンデルセン、ミスタ〜アンデルセン♪ キャンティとズッコは…妖精だったっけ?…って話が脱線!

うまくハマる表現が出来ないんだけど“バレエ劇団公演”のような、そんな印象を受けるほど、圧倒的にクラシックバレエの要素が強い。【ノートルダムの鐘】で、その圧倒的なコーラスの重厚さに、さすが劇団四季!と改めて感銘を受けたけど、今作はクラシックバレエの確かな基礎があってのダンスなんだな…と今度はその踊りの美しさと、ダンサーの層の厚さに感動。 やっぱりスゴイ劇団なんだな〜と、改めて思った!

「あ!人魚姫って…そうだアンデルセン作品だった!」と、もはやディズニー作品のような印象が強くなっていたので、再認識させられたのと、8月から始まる【リトルマーメイド】福岡公演の良いPRと予習になったのでは?と思える、劇中の【人魚姫】。 海の仲間たちはコミカルに、海中での表現はそれこそ水中を舞うように優雅に…と、このお話しはやっぱり悲しいラストの方が余韻が残るなぁ〜と。 他には【みにくいあひるの子】【はだかの王様】など、劇中劇的にあってお得な感じ☆

おっとりと夢見がちな竹内一樹さん@ハンス・クリスチャン・アンデルセンとしっかり者の弟子・横井漱さん@ペーターの対比が楽しい。 小川美緒さん@マダム・ドーロは他の作品ではBBのバベットしか印象に残っていないけど、THEバレリーナですね。 そして、 松島勇気さん@ニールスですよ! クラシックバレエの松島さんが観れただけで満足☆と言っても過言ではナイけど、このニールスのキャラクターがなかなか面白い男なんで、そのお芝居も楽しめた☆ クラシックバレエの男性のタイツって…股間よりもお尻のプリリッ具合が際立つのね〜。アンサンブルで川口雄二さんもご出演だったけど、残念ながらガシガシ踊る姿はあまり拝見出来ず…。

カーテーンコール、皆で手をつないで上手から下手に長い1列で横切るのが可愛かった♪

キャスト
ハンス・クリスチャン・アンデルセン:竹内一樹/マダム・ドーロ:小川美緒/ニールス:松島勇気/ペーター:横井漱
劇場
キャナルシティ劇場
日時
2017.6.11(日曜日)/13:00〜

アラジン【四季劇場・海】

やっぱり最高に楽しい! 観劇後はスカッと爽快! 「あ〜、面白かった♪」と帰路に着ける作品。

アラジンとジーニーは前回と同じキャスト。 ジャスミンは観るたびに違うキャストでいろいろ観れて楽しいけど、誰が演じてもやっぱりこのお姫様のキャラ自体が好きになれない〜。

阿久津陽一郎さん氏@ジーニーは初見の衝撃が癒えて?すごく楽しめた♪ 阿久津さんも回を重ねる度に“こなれている”感じが増してて、違和感なし!で、ノリが軽い。 魔人か?と言われれば「う〜ん…?」だけど、魅力的なキャラクターである事は確か。 アロハシャツを着てのバカンス姿が一番想像出来るジーニーだな♪ 島村幸大さん@アラジン、やっぱり【自慢の息子】がすごく心に響く。 本城裕二さん@ジャファーは、牧野公昭さんがアニメから抜け出てきたようなハマリっぶりだからなぁ…と思っていたら!あんな大袈裟なキャラクターって化やすいのかな? これまた確かにジャファーだった! 酒井良太さん@イアーゴもまた然り!

そして…今回も目を皿のように凝視したものの、やっぱり空飛ぶじゅうたんの仕掛けは解らず。 これは【美女と野獣】の野獣→王子の変身シーン(これはあまりにも回数を観た為、なんとなく解った!)と共に謎のまま、観客を楽しませ続けるんだろうな☆

キャスト
ジーニー:阿久津陽一郎/アラジン:島村幸大/ジャスミン:三井莉穂/ジャファー:本城裕二/イアーゴ:酒井良太/カシーム:西尾健治/オマール:嶋野達也/バブカック:白瀬英典/サルタン:石波義人
劇場
四季劇場・海
日時
2017.4.14(金曜日)/13:30〜

ノートルダムの鐘【四季劇場・秋】

フィーバス以外は前観劇時と違うキャスト! 演じる役者さんによってフロローの印象は随分変わる作品である事を痛感。 そしてコーラスの“圧”は、やっぱり素晴らしい!! 重厚! 客席から見える位置にクワイア(聖歌隊)が配置されているのは、舞台からダイレクトに客席にズーンと重く届く

主要4キャラは人間の持ついろいろな感情の象徴として登場しているようだ。 鐘突きのカジモドは『純真さ、孤独感や羞恥心』、ジプシーの娘・エスメラルダ『強い信念と美』、大聖堂大助祭フロローは『信仰心と嫉妬』、警備隊長フィーバスは『自由』というところかな? 『みんな違ってみんなイイ』なんだろうけど、宗教、人種、価値観の違いによって偏見を持つことは悲しいかな現代でも続いてるなぁ…。
今作は、四季の作品の中でも新たな試みが取り入れられているらしく『舞台はシンプルに、芝居や動きは俳優に委ねられている部分も多い』との事で、その時のキャストで雰囲気が他作品より結構違う印象を受けるのはその為か? 基本的な動きは決められてるけど、自由な交流や自由な動きが認められている…って、四季なのに珍しい!
美術も大きなセットはセンター上に鎮座する鐘のみで他は、木でできた板がベンチになったり、壁になったり、坂道になったりと、舞台に出ている演者が動かしてて面白い。 演出家って凄いアイデアマンだなぁ。

キャストは…田中彰孝さん@カジモド、私、おそらくシンバ以外の役で拝見した事がナイので新鮮。 あまり自身に対する卑屈さを感じさせないカジモドは、故にエスメラルダへの愛がとても真っ直ぐに見えた。 芝清道さん@フロローは表情があまり変わらないので、行動の振り幅が大きく、唐突に感じてカジモドと一緒に戸惑ってしまう。 ちょっと神経質な人がキレちゃった感じの怖さがあるような…そんな感じを受けた。

キャスト
カジモド:田中彰孝/フロロー:芝 清道/エスメラルダ:宮田 愛/フィーバス:清水大星/クロパン:吉賀陶馬ワイス
劇場
四季劇場・秋
日時
2017.1.13(金曜日)/13:00~

ノートルダムの鐘【四季劇場・秋】

劇団四季×ディズニーミュージカルは【美女と野獣】【ライオンキング】【アイーダ】【リトル・マーメイド】【アラジン】に続いて今作が6作目! 【アイーダ】以外、ファミリー向け+ハッピーエンド娯楽作品が多い中、今作は“大人向け! ダークで奥深い物語”で異質。 私は【Song&Dance】で【僕の願い】を聴いて以来ず〜っとこの作品を観る事を熱望していたので、やっと! 「開幕キャストで観たい!」とチケット争奪戦に参戦するも、全く繋がらず過去一番開幕チケット入手が大変だった印象。

コーラスの“圧”が凄い!!!!!!』これは声を大にして言いたいっ!!! これは劇団四季での上演だからこそ出来る圧倒的な体感だと思う! 全編を通して男女8名ずつの聖歌隊が舞台奥に列座し大音量で劇場全体を震わせる様は荘厳であり、何故だか涙が出てくる不思議。 とにかくこれは是非劇場で全身で体感して欲しい!

物語のテーマ?は『人間と怪物、どこに違いがあるのだろう』。 ディズニーアニメーションって『悪役が先導して民衆が暴徒化する』ってのが定番な印象があるけど、今作でもそれは踏襲されている。

舞台転換はなく、常に7つの大きな鐘が再現されているノートル大聖堂のまま。 ステンドグラスを通す照明の美しさは“荘厳”で物語の重厚感に大きな役割を担っているように思える。 カジモドの友達であり、親でもあるかのように彼の吐露する気持ちに同意したり、アドバイスしたり、叱咤するのは教会の石膏像たちであり、また彼らが黒子のように大聖堂の柵や街並みや牢屋などを移動させ、組み立てて場面を変えて行く見事さ!

飯田達郎さん@カジモドは舞台に登場してから、背中の異形を背負い、顔を汚して役に入っていき物語が始まり…ラストはその逆の行程を行い、対して彼を取り囲んでいた人々が登場時のカジモドのように顔を汚して不自由な体勢を取って幕、という趣向は興味深い。 期待していた【僕の願い】は、アニメーション映画と歌詞が違うので「ついに聴けた〜!」という達成感?は、なかったもののやはり心震える素敵な曲だった。 劇中「どうぞ彼に幸せを!」と願いながら観劇し、胸が痛くなる好演。

しかし、なんといっても印象的なのは野中万寿夫さん@フロロー。 登場人物の中では“普通の人間に近い”彼が一番感情移入がしやすく、自分ではコントロール出来ない自身の感情に戸惑い、振り回され、苦悩する様が手に取るように解る。 故にエスメラルダに対する思いが暴走して、周囲を巻き込む様の怖さが際立つ印象。 野中さんは“戸惑いフロロー”。 「どうしちゃったの?自分…」と度々自問自答しながらもブレーキがかけられない自身に苦悩する様に人間味が溢れる。 フロロー役、これは是非いろんな役者さんで拝見したい!

岡村美南さん@エスメラルダは、強い意志を持ち、ジプシーという“定住しない、捕らえ所のナイ”感じが三人の男の運命を翻弄させる魅力的な女性として存在するものの、ちょっと彼女の心情の変化が解り辛かった印象。 彼女との出会いでカジモド、フロロー、フィーバスの運命が悲劇へと動き出す【Esmeralda】は演出、曲、共に圧巻! 牧清水大星さん@フィーバスは、観客はカジモドとフロローに激しく感情移入してしまうので、難しい役所かと。

キャスト
カジモド:飯田達郎/フロロー:野中万寿夫/エスメラルダ:岡村美南/フィーバス:清水大星/クロパン:吉賀陶馬ワイス
劇場
四季劇場・秋
日時
2017.1.13(金曜日)/13:00~