アラジン【四季劇場・海】

やっぱり最高に楽しい! 観劇後はスカッと爽快! 「あ〜、面白かった♪」と帰路に着ける作品。

アラジンとジーニーは前回と同じキャスト。 ジャスミンは観るたびに違うキャストでいろいろ観れて楽しいけど、誰が演じてもやっぱりこのお姫様のキャラ自体が好きになれない〜。

阿久津陽一郎さん氏@ジーニーは初見の衝撃が癒えて?すごく楽しめた♪ 阿久津さんも回を重ねる度に“こなれている”感じが増してて、違和感なし!で、ノリが軽い。 魔人か?と言われれば「う〜ん…?」だけど、魅力的なキャラクターである事は確か。 アロハシャツを着てのバカンス姿が一番想像出来るジーニーだな♪ 島村幸大さん@アラジン、やっぱり【自慢の息子】がすごく心に響く。 本城裕二さん@ジャファーは、牧野公昭さんがアニメから抜け出てきたようなハマリっぶりだからなぁ…と思っていたら!あんな大袈裟なキャラクターって化やすいのかな? これまた確かにジャファーだった! 酒井良太さん@イアーゴもまた然り!

そして…今回も目を皿のように凝視したものの、やっぱり空飛ぶじゅうたんの仕掛けは解らず。 これは【美女と野獣】の野獣→王子の変身シーン(これはあまりにも回数を観た為、なんとなく解った!)と共に謎のまま、観客を楽しませ続けるんだろうな☆

キャスト
ジーニー:阿久津陽一郎/アラジン:島村幸大/ジャスミン:三井莉穂/ジャファー:本城裕二/イアーゴ:酒井良太/カシーム:西尾健治/オマール:嶋野達也/バブカック:白瀬英典/サルタン:石波義人
劇場
四季劇場・海
日時
2017.4.14(金曜日)/13:30〜

ノートルダムの鐘【四季劇場・秋】

フィーバス以外は前観劇時と違うキャスト! 演じる役者さんによってフロローの印象は随分変わる作品である事を痛感。 そしてコーラスの“圧”は、やっぱり素晴らしい!! 重厚! 客席から見える位置にクワイア(聖歌隊)が配置されているのは、舞台からダイレクトに客席にズーンと重く届く

主要4キャラは人間の持ついろいろな感情の象徴として登場しているようだ。 鐘突きのカジモドは『純真さ、孤独感や羞恥心』、ジプシーの娘・エスメラルダ『強い信念と美』、大聖堂大助祭フロローは『信仰心と嫉妬』、警備隊長フィーバスは『自由』というところかな? 『みんな違ってみんなイイ』なんだろうけど、宗教、人種、価値観の違いによって偏見を持つことは悲しいかな現代でも続いてるなぁ…。
今作は、四季の作品の中でも新たな試みが取り入れられているらしく『舞台はシンプルに、芝居や動きは俳優に委ねられている部分も多い』との事で、その時のキャストで雰囲気が他作品より結構違う印象を受けるのはその為か? 基本的な動きは決められてるけど、自由な交流や自由な動きが認められている…って、四季なのに珍しい!
美術も大きなセットはセンター上に鎮座する鐘のみで他は、木でできた板がベンチになったり、壁になったり、坂道になったりと、舞台に出ている演者が動かしてて面白い。 演出家って凄いアイデアマンだなぁ。

キャストは…田中彰孝さん@カジモド、私、おそらくシンバ以外の役で拝見した事がナイので新鮮。 あまり自身に対する卑屈さを感じさせないカジモドは、故にエスメラルダへの愛がとても真っ直ぐに見えた。 芝清道さん@フロローは表情があまり変わらないので、行動の振り幅が大きく、唐突に感じてカジモドと一緒に戸惑ってしまう。 ちょっと神経質な人がキレちゃった感じの怖さがあるような…そんな感じを受けた。

キャスト
カジモド:田中彰孝/フロロー:芝 清道/エスメラルダ:宮田 愛/フィーバス:清水大星/クロパン:吉賀陶馬ワイス
劇場
四季劇場・秋
日時
2017.1.13(金曜日)/13:00~

髑髏城の七人 Season花【IHIステージアラウンド東京】

劇団☆新感線の代表作のひとつ【髑髏城の七人】シリーズが『花・鳥・風・月』の4シーズンに分かれて1年3ヶ月のロングラン公演に挑戦!という事で「これはしばらくオラが町で新幹線は観れない訳ね…」と第一弾“花”に行って来た!

開場した新劇場【IHIステージアラウンド東京】は、豊洲市場が予定通り移転営業してれば周囲はもっと賑わいもあったんだろうけど、ガラーン、ポツーンと建ってる。 気候が良い時期は豊洲駅から歩けるけど、夏の炎天下や風雪で凍える日は行き倒れそう…。 初日開けてからの劇場の造りに対する感想は、芳しくないものばかり(ロビーとか、売店とか、動線とか)耳に入ってきたので、心配しながら早めに入場。 問題のロビー等は思いっきり簡素で狭く、腰を落ち着ける場所もなく、幕間は人が溢れる〜。 これまた気候が良い季節は外に出て一服…も出来るけど夏や冬、雨の時はどうなるんだろう? 早めに入場しても食事を買うとこも、食事する場所も館内にはほぼナイので、天候が厳しい日は事前にお腹を満たしてから、劇場に行った方が良いかと。2階が全てトイレというのは新しい!数も多くて安心…(もちろん1階ロビーまで溢れて並ぶんだけど!)

肝心の舞台と客席は…円形の劇場内に複数の舞台セットが組まれ、スクリーンで仕切りながら客席が回転することで舞台転換!というスタイルで、これは世界で2つ目との事。 私の今回の座席はCブロック下手寄り後方だったけど「あ!今、回ってる♪」という時もあれば、スクリーンに映し出させる映像が奥行きのある動きをしているので「ん?今どっちが動いてる?」「上下に動いてる?」と混乱したり…。 『バーチャル映像に合わせて座席が動くアトラクションって感じ』ってのが一番近い感覚かも。 幕間にロビーに出ると「確かに動いてる!」 ロビーに掲示してある座席表も回転した状態の“現在位置”が示される。 これはサイド席の方が“回転をより体感出来る”かと。 構造上、仕方がナイのかもだけど、座席は造りは簡素で、千鳥なれど傾斜も思いの外なく前席の人の頭が結構かぶるので、座ったり足下の演技はさっぱり見えずストレス。 せっかくの本水を使った大かがりなセットも、水しぶきが見えて「あ!本水なのね」と気付く始末。 でも“百聞は一見にしかず”で、一度体感する価値はあり! 面白い! 舞台美術さん、創り上げるまでがすっごく大変だろうなぁ…。 セットしかり、映像しかり! あの奥行きある映像を何層にも左右のアール上のスクリーンに映し出す技術も凄い!(プロジェクションマッヒング的な感じ?)口をポカーンと空けて天井のプロジェクターを見入ってしまった!(そこ?) 演出家はこの舞台機構をフル活用してお芝居を組み立てなくちゃいけないから、更に大変そう。 ここでかかった芝居を他の劇場で…ってなると、どの作品でも大幅な改定が必要でしょうね〜。

さて、本題?のお芝居の感想を。 私、実はゲキシネを含めて“髑髏城の七人シリーズ”には縁がなく、今回が初観劇。 シリーズを見続けている方、今回の4Ver.を制覇予定の方は“同じ役を違う役者が演じる”楽しみ方があるんだろうけど、今回は劇場自体の舞台機構の目新しさに気を取られすぎて1回の観劇じゃ、芝居のあれこれを語るには私の許容量には収まらず…が正直なところ、なので“観劇レポート”とは言えない今記事、ご容赦!

作品自体は「ん…、ビミョ〜」が正直な感想。 個々の役者さんや舞台美術、各々の演出方法は素晴らしく見せ場があるんだけど、1本のお芝居として、作品として観た時の感想は「う〜ん。う〜ん…」そんな印象。 新感線の舞台でいつも思うのが客演が豪華な故、その各々に見せ場を用意する為か?それによって印象が散漫になる感じが更に強く感じた今舞台。 詰め込み過ぎなのか? 聖子さん、じゅんさん、粟根さん、右近さんの不在は、豪華客演を持ってしても補えないことを痛感! “らしさ”も足りない。

相変わらずタイトルの出はカッコよくてゾクゾクする! それを背にT.M.Revolution並みに風を受けて一人スッと立つ小栗旬さん@捨之介、アレ、小栗さん気持ちイイだろうなぁ〜♪ 舞台での小栗さん、初めて拝見したけど顔ちっちゃくて(舞台ではもうちょっと大き方が…)タッパがあって舞台映えする!、けどセリフがクリアに聞こえ辛い。赤褌をガッツリ見せての大立ち廻りの殺陣はキレがあるけど、いかんせんココの客席、足元の芝居が見にくくて残念。 観終わっての感想は「ん?主役だったよね?」というサラッとした印象。 役自体が強烈だからなおさらだけど、一番印象に残ったのは成河さん@天魔王。 ご本人は小柄なのに、存在感が凄く“でっけぇ”。 相変わらず声がスコーンと通る! 今回を含め、ルキーニ(エリザベート)、真悟(わたしは真悟)と特異なエキセントリックな役でしか拝見していないので、ごく普通の青年役とか観てみたいっ! 山本耕史さん@無界屋蘭兵衛への【夢見の酒の口移し】、大切なシーンだけにもっと“た〜ぷりと!”とお願いしたい。 『兄者!』が何故か耳に残る。 舞台のりょうさん@極楽太夫も初見。 びっくりするほど声がクリアで表情も大きく役にも舞台にもハマってる! 太夫姿も艶っぽくて良かったけど、武装姿がキリリと男前! 新感線の準劇団員の予感♪ 清野菜名さん@沙霧のアクロバティックな立ち廻りも舞台手前でさせると全く見えないよぉ〜。沙霧の気持ちの動きが解りずらかったなぁ。青木崇高さん@兵庫は“人懐っこい大型犬”という感じで、いろいろ空回りしているように見えるのは狙いだったのか? 古田新太さん@贋鉄斎はズルい。 出だけで、一人で持っていく。 ローラースケートも足元がよく見えないから、遅れて笑った! 河野まさとさん@三五、安定のいつものまさとさん♪ 村木よし子さん@およしが近年稀にみるおとなしい役でパンチがなく寂しい〜(私、思いっきり毒されている?!) 逆木圭一郎さん@安底羅の猿翁のお尻はいつも通り?キュート。

この劇場の舞台機構を余すところなく使う演出に新感線の“いのうえ歌舞伎”作品は最適☆ 各キャストが各々の見せ場セットにスタンバイしている舞台を客席が回転しながら見るカーテンコールは最高にカッコ良かった! 劇団以外の作品でどのようにこの劇場が活かされるのかを是非観てみたいと思った。

キャスト
捨之介:小栗旬/天魔王:成河/無界屋蘭兵衛:山本耕史/沙霧:清野菜名/極楽太夫:りょう/兵庫:青木崇高/贋鉄斎:古田新太/狸穴二郎衛門:近藤芳正
劇場
IHIステージアラウンド東京
日時
2017.4.12(水曜日)/18:30〜

熱血!ブラバン少女。【博多座】

博多座版「めんたいぴりり」は残念ながら観劇出来なかったので(TVドラマも未)、私、今舞台が博多華丸さんのお芝居を観るのが初めて。  精華女子高校高等学校吹奏楽部の演奏はニュース映像等で断片的な映像でしか聴いたことがナイので、音響の素晴らしく良い博多座で生演奏が聴けるを楽しみに観劇♪

ストーリーは勧善懲悪もの…というか、“悪者は裏表なく悪者”で、イイ人チームが東奔西走して大団円〜奏楽部の演奏☆、という解りやすいストーリー。
「まるで“博多座マトリョーシカ“や!」ってな書き割りと、何故かしら聞いているとムズムズする博多弁のセリフの応酬に「なんか…なんかなぁ…」(by朝ドラ【べっぴんさん】)というのが総括。 もっと精華の演奏が聴けると思っていたのでちょっと肩透かし〜、お話の盛り上がりから言って、ラストにドーンと演奏!ってそりゃそうだ。 純粋な演奏会を聴きに行け!って事だな、うん。

博多華丸さん@武勝為成先生はちょいちょい笑いを取りながらも、すごく自然な感じのお芝居。 顔のパーツが大きくてハッキリしているから客席から表情が良く判る! 星野真里さん@生島聡美先生は元気いっぱい!一番奔走するキャラで、今まで拝見した事がなかった感じの星野さんで新鮮! 鳳蘭さん@校長先生は1月に続いて早くも博多座へ再登板!〜有難うございました!

劇場
博多座
日時
2017.3.15(水曜日)/16:00~

トーテム【福岡ビッグトップ】

筥崎宮外苑に特設のテントにて、2月3日〜3月19日全64公演【ダイハツ トーテム 福岡公演】が開催。 私がシルク・ドゥ・ソレイユの公演を観るのは 【キダム】【ドラリオン】【コルテオ】【クーザ】に続いて久々の観劇。 本日は真冬のような寒の戻りでめっちゃ寒かったけど、平日の昼公演というのに客席は大賑わい♪ 改めてシルク・ドゥ・ソレイユの人気振りを目の当たりにした!

今公演“トーテム”とはいわゆる「トーテムポール」の「トーテム」であり、種の起源・順序という意味。 進化する人類の可能性と、飛びたいという人類の永遠の夢を、表現している…そうです。キーヴィジュアルのカエル?が印象的で観劇前まで、どういうストーリーがさっぱり頭に入っていなかった…。 劇場テント入り口の看板前で、あの“カエルTポーズ”で撮影している人、多数☆

いつも通り、セットや衣装、メイクは独特の美しさで極まっていて、毎度のことながらその“芸術性”に感嘆! 脅威の人間業に驚愕! 人間の肉体の極限って…どこにあるんだろう? 今公演で特徴的だったのは前公演以上に多様されていた印象のあるプロジェクションマッピング。 臨場感満点で、よりその世界観に引き込まれた!

各々の演目、いずれも手に汗握って、上を見上げているとポカーンと口が開いてしまうのは毎度のことながら、今回特に印象に残ったのは【ローラー・スケート】。 直径1.8mの小さな台座の上を超高速で男女が回転する様はハラハラの連続! 二人とも結婚式をイメージしているようでストーリーがハッキリしてて、お互いを信頼して身を預けている様が演技はもちろん、信頼を交わす演出が素敵で、船に乗ってキスをしながらの退場まで、すごく魅入られてしまった! 「ステージ、広いんだからさぁ…何もそんな狭いところで回転しなくても〜」と思った事はナイショ。

本日は【フィックスト・トラピス・デュオ】【ハンド・バランシング】は観れずに残念! リピーターもすごく多いようで、フィナーレで花束を渡しているお客さんも多く全演目制覇している猛者も多そう。
さ! 次回のシルク・ドゥ・ソレイユはどんな驚きの世界を見せてくれるのか? 今から楽しみ〜♪…っと、まずは、トーテム日本ツアー、皆さんお怪我なく無事の成功をお祈りしてます!

第一幕
カラペース
フープ・ダンサー
リングス・トリオ
ユニサイクル・ウィズ・ボウル
クラウン・フィッシャーマン
クリスタル・レディー(フットジャグリング)
モンキー・ビジネス
エスカラード(チャイニーズ・ボール)
第二一幕
トレアドール(ディアボロ)
コントーション
サイエンティスト(マニピュレーション)
クラウン・ウォータースキー
フープ・ダンサー
ローラー・スケート
ロシアン・バー
フィナーレ
劇場
福岡ビッグトップ(筥崎宮外苑)
日時
2017.3.8(水曜日)/12:00~