恋におちたシェイクスピア【福岡シティ劇場】

2018年、観劇納め。 
映画は公開時に鑑賞したけど…記憶は遥か彼方。 田邊さんの久々の来福にテンションが上がりながらの観劇(でもやっぱり歌い踊る田邊さんが観たかった!)
観劇前にトークショーに参加。 質問コーナーで私が投函した質問『ストレートプレイとミュージカル作品、演じる上での準備にはどういう違いがありますか?』では、田邊さんが回答。 「特に違うことはナイ。違えナイようにしている」的な回答あり。

キャスト
ウィリアム・シェイクスピア(ウィル):上川一哉/ヴァイオラ・ド・レセップス:山本紗衣/クリストファー・マーロウ(キット):田邊真也/バーベッジ:阿久津陽一郎/ウェセックス:飯村和也/ヘンズロウ:神保幸由/フェニマン:志村 要/エリザベス女王:中野今日子/ティルニー:星野元信/乳母:増山美保/ネッド・アレン:南 圭一朗/ウェブスター:平田了祐
劇場
福岡シティ劇場
日時
2018.12.26(水曜日)/18:30〜

レベッカ【久留米シティプラザ】

先月のジャージー・ボーイズに続いて久留米です。
シアタークリエでの初演、再演の帝国劇場、そして今回の再演は全国公演で九州上陸! 三回とも観劇しているけど、山口さんと禅さん(これは禅さんじゃなくても…)は初演から続投。 知寿さん@ダンヴァース夫人をすっごく楽しみにしていたけど、今ひとつ迫力がなく、劇団四季退団後に『さすが知寿さん!』な作品になかなか観れないのが残念! 桜井玲香さん@わたしは初めて観たけど、山口さんとの年齢差夫婦が一段と激しい印象。 他のミュージカル作品で拝見できる事を楽しみ! 

キャスト
マキシム・ド・ウィンター:山口祐一郎/わたし:桜井玲香/ダンヴァース夫人:保坂知寿/ヴァン・ホッパー夫人:森公美子/ジャック・ファヴェル:吉野圭吾/フランク・クロウリー:石川禅/ベン:tekkan/ジュリアン大佐:今拓哉/ジャイルズ:KENTARO/ベアトリス:出雲 綾
劇場
久留米シティプラザ ザ・グランドホール
日時
2018.12.15(土曜日)/18:00〜

ジャージー・ボーイズ【久留米シティプラザ】

2016年4月27日、旧井筒屋跡にグランドオープンしたこの劇場に今更ながら初めて行ってきました! しかも2日間通うという…(で、早速来月も来るし) ホール内はまだ木の香りが漂う新しさで、凄く素敵で豪華かつシック! 1階席は高低差も大きく、座席も千鳥なので素晴らしく観やすい! しかし上層階のバルコニー席は、座席の角度が厳しいので結構身を乗り出さないと観えない…けど、スリリングな高さなので怖い〜。 ロビー内や上層階に行く迄の導線が複雑で「新しい劇場なのに…なんで?」な点も多々ある不思議。 しかし、一旦観劇に入ると音は素晴らしくイイので、今まで北九州芸術劇場に行っていたミュージカル作品は、結構こっちにまわってくるのでは? 福岡市民としては行きやすくて嬉しい♪

初演を観た人が絶賛していたので『再演があれば絶対遠征!』と思っていたら…おらが町に作品の方が来てくれる!という嬉しいツアーに、散々迷った挙げ句「どっちのチームかなんて決められない!」と、WHITEとBLUE両チーム、2日間観てきました☆

バンドの皆さんは、久留米市イメージキャラクター「くるっぱ」のTシャツ等を身につけて熱演☆

キャスト
▼2018.11.3
【チームWHITE】 フランキー・ヴァリ:中川晃教/トミー・デヴィート:中河内雅貴/ボブ・ゴーディオ:海宝直人/ニック・マッシ:福井晶一
▼2018.11.4
【チームBLUE】 フランキー・ヴァリ:中川晃教/トミー・デヴィート:伊礼彼方/ボブ・ゴーディオ:矢崎広/ニック・マッシ:spi
劇場
久留米シティプラザ ザ・グランドホール
日時
2018.11.3(土曜日)/18:00〜、2018.11.4(日曜日)/13:00〜

魔界転生【博多座】

私は映画も含めて【舞台・真田十勇士】を観ていないので、今作品が【マキノノゾミ脚本×堤幸彦演出】という舞台は初観劇☆ 故に、単純に【真田…】を観劇した事がある人が今作を観た感想を聞いてみたい!と思った。 …というのは、事前のプロモーションで『見た事がない舞台』という触れ込みだった舞台演出、美術はどうバージョンUPしていたのかを知りたいと思ったから。

お話の場面が目まぐるしく変わるので、その補足としてプロジェクションマッピングがこれでもか!というくらい情景を投影しながら場所を説明し、魔術炸裂の場面では演者の前にスクリーンを降ろして、電光石火や呪文の波動を映し出し…と、ちょっと過剰に感じる。 四郎の呪文「エロイムエッサイム、我は求め訴えたり!」の時“エロ”という文字が回転しながら巨大化するのが、毎度どうしても笑える(何故そこで改行する?!…というのは堤さんの狙いなんだろうな) 天草四郎のワイヤーアクションはピーターパン(ミュージカル)のように、1本吊りでもっとスームスな動きに出来るのでは?と素人ながらに思った次第でちょっとモッタリしていてちょっと残念な“魔界感”。

金の雲がたなびく絵巻物の中で、人物が動く状況説明動画や「ん?この声は梅雀さん?」と思ったらビンゴだった語りは中村梅雀さんの丁寧なナレーションで、重々補足はあるのだが、いかんせん慌ただしさは否めない。 10日のカーテンコールで上川さん曰く「今日で7公演目ですが、初日から8分短くなりました!」だそう。「この調子でいけば、大阪楽には90分、一幕なくなる計算なので、観劇はお早めに~」だそう。 うん、歌舞伎並みの上演時間は観るのに覚悟は居るな!(私は2回観劇)

キリシタン一揆における殺戮の残忍さが克明に表現され、それに打ち震えこの世に遺恨を残す溝端淳平さん@天草四郎が“魔界転生”する流れは凄く説得力がある。 溝端さんは憂いの表情が良く、魔界モノになってからは色気も充分! 大きな悲しみをかかえて奮起する様が強く伝わってくる好演。 私、“テレビ俳優さんは舞台でのセリフが聴き取り辛い”という先入観をずっと持っていましたが、失礼しました! 今公演にご出演の方は全てが明瞭で、さすがプロ!でした~。

その他、役者さんの感想は…
上川隆也さん@柳生十兵衛松平健さん@柳生宗矩の立ち廻りはゾクゾクした! 山口馬木也さん@由比正雪はボルトポーズといい、魔界への呪文を操る軍学者なのに何故かお笑い担当的な! 野添義弘さん@宝蔵院胤舜は映画の印象そのままだし、真砂京之介さん@岩浅重成の悪代官的な笑い方は素晴らしい安定感! 浅野ゆう子さん@淀殿は…やっぱり細川ガラシャ夫人が観たかったよっ! 他に高岡早紀さんお品皆本麻帆さん@すず

“魔界衆vs人間”の対戦の構図で戦い合う若手の俳優さんは“2.5次元ミュージカル俳優か?!”なイケメン揃いで(実際カーテンコールを含めちょいちょいミュージカル要素もあり)、ロビーには衣裳を身につけたブロマイドが販売されていたし! 蒼木陣さん@小十郎町井祥真さん@宗一郎のBLっぽい設定は何なんだ?!
この後、東京〜大阪と公演されるけど、大千穐楽にはかなり違ったものになっていそう〜。

劇場
博多座
日時
2018.10.10(水曜日)/11:30〜、2018.10.28(日曜日)/11:30〜

マリー・アントワネット【博多座】

2006年の初演時『東宝製作の新作ミュージカルをミヒャエル・クンツェ×シルヴェスター・リーヴァイで!』と大々的にPRされ、その期待も大きかっただけに「なんだかなぁ〜」「でも曲は好きだなぁ」」という印象が強かった作品。 …と同等の感想を持った人が多かったのか?否かは判らないけど、その初演以来、久々の再演。 他の数名のメインキャラも変更があり、それによって曲の増減もあったかと(パンフレット未購入の為、不明)  栗山民也さんの初演演出からガラリと変わった再演演出はロバート・ヨハンソンさん。 物語の狂言回し的な役で回り舞台でクルクル回って、そのポージングも印象的だった山口祐一郎さん@カリオストロの存在がきれいサッパリなくなった事が一番大きな変更点。
私、今公演2回の観劇で、最大公約数で観れるキャストを熟慮して…残念ながら原田優一さん@ルイ16世のみ観れず!

12年振りの観劇というものは、こうも覚えていないものか?!と自分にガッカリしながら、いやいや演出変わり過ぎで、もはや別作品なのでは?と思ったり…の繰り返し。 曲も【100万のキャンドル】【もしも鍛冶屋なら】と仮面舞踏会の曲くらいしか耳が覚えていない悲しさ。 舞台美術は観客のイメージに委ねず、きちんと視覚化されている印象。 特に印象的だったのは、民衆の女たちが川で洗濯をするシーンと、瓦版の記事が組み立てられていく様子を映像で表現しているシーンが面白かった。 そして直近で観たミュージカル作品が【1789】で演者も被るものがあって、「あれ?コレこの前観たような〜?」な表現も見受けられた。

2回の観劇を経た観劇を総括すると『新演出になろうと、やはり苦手演目だった』。 要因は二人のMAどちらにも共感できない事かと思う。 どのキャラクターに気持ちを寄せて観ればイイのか解らない。 …故に各キャストの感想を。

Wキャストでは…
マリー・アントワネット= 久々拝見の笹本玲奈さんは、悪くはナイけど良くもなく、綺麗だけど王妃には見えず特に印象に残らない不思議。 花總まりさんの歌は不安がなくなった印象で、王妃の立ち振る舞いはさすが。
マルグリット・アルノー=ソニンさんは【1789】の時も思ったけど、自身が役に入り込み過ぎていて『私、熱演してます!』感が激しく、酔って入る印象で、観客の気持ちの置いてけぼり感がすごく強い。 セリフが聞き取りにくい。 今後は他の作品では彼女は避けるかな。 昆夏美さんはちょっとまだ上品かな。歌は安定。
フェルセン伯爵= 田代万里生さんの歌は超安定。 古川雄大さんは歌、上手くなったなぁ〜。 でもクール過ぎて王妃への気持ちの熱さはあまり感じられない。
ルイ16世= 佐藤隆紀さん(原田優一さんは未観劇)、博多座エリザにはご出演がなかったので、博多座初お目見え☆ 歌は素晴らしく聴き入る! 表情があまり変わらないから、演技が淡白にみえたかも。

ticket_folder吉原光夫さん@オルレアン公は、初演のキャラクターは“胡散臭い+とぼけキャラ”な印象だったけど、今演出は“真面目に悪役”。 「おぉ♪カッコいい!」 黒髪のウエーブ長髪がとってもお似合いだし、何か企んでいそうな胡散臭い表情が良い。 劇団四季退団後に拝見したお役の中で一番好きかも。
駒田一さん@レオナール彩吹真央さん@ローズ・ベルタンはレミゼのテナルディエ夫妻のような役回りで、歌えるお二人がちょっともったいない印象。 坂元健児さん@ジャック・エベールも彩乃かなみさん@ランバル公爵夫人も歌がもっと聴きたかったなぁ。

今公演、久光製薬がスポンサーで、劇場ではサロンパスやチケットフォルダ等の太っ腹配布が♪ 【東京2020】で張り切ってる☆

キャスト
▼2018.9.16(ソワレ)
マリー・アントワネット:笹本玲奈/マルグリット・アルノー:ソニン/フェルセン伯爵:田代万里生/ルイ16世:佐藤隆紀/マリー・テレーズ:高畠美野/ルイ・シャルル:陣慶昭
▼2018.9.25(マチネ)
マリー・アントワネット:花總まり/マルグリット・アルノー:昆夏美/フェルセン伯爵:古川雄大/ルイ16世:佐藤隆紀/マリー・テレーズ:叶英奈/ルイ・シャルル:長堀海琉
劇場
博多座
日時
2018.9.16(日曜日)/17:00〜、2018.9.25(火曜日)/12:00〜

 
MA_cast