宝塚歌劇月組公演【博多座】

久々の宝塚公演を観劇。 だって轟悠さんがご出演だもの! 私に長い間遠ざけていた宝塚を、毎年の博多座公演にしばらく観に行くキッカケをくれたのが轟悠さんがトップだった時の公演に感動した故(2001年8月の宝塚歌劇雪組公演:凱旋門/パッサージュ)。

長崎しぐれ坂

長崎…と思ったら、冒頭は神田明神での舞踏で「待ってました!」と大向うをかけたくなるほどの歌舞伎舞踊【お祭り】ぶり。所作が皆さんとても綺麗☆ 芸者衆は皆さん可憐♪ だっていつもは女形で観てるからネ!
江戸末期の異国情緒あふれる長崎を舞台に、幼馴染三人の男女が再会する事から物語が展開。 唐人屋敷内では治外法権的な感じで、閉塞感が強く、中で暮らす人は外の世界に出たくて、もがいている閉塞感が苦しい。中国女性のキャラクターが何故かしら皆イライラさせられた。精霊流しの舞踏は素敵だった(ちょっと熊本の山鹿灯篭みたい)
…と、お芝居よりは二つの舞踏が印象に残った(私は!)舞台が長崎だから、博多座でかけたんだろうけど…博多座のヅカ公演は、他の公演とのバランスを考えても洋物がイイように思う

カルーセル輪舞曲

今まで観た宝塚のレヴューの中で一番面白かった! 一般の人がイメージする解りやすい“ザ・宝塚”がそこにはあった! しかも轟悠さん珠城りょうさん、Wでのデッカイ羽がバッサバッサと大迫力☆超豪華! 珠城りょうさんって、すごく上半身がガッシリと安定した男役トップさんですね。 胸板が厚くてカッコイイというか?安心して観れる抱擁力がある…というか〜♪

総括。 来年のヅカ公演からレビューショーだけ観に来ようかな…と。

会場
博多座
日時
2017.5.24(水曜日)/15:30〜

北翔海莉 1st ALL JAPAN TOUR 2017【キャナルシティ劇場】

ヅカ時代、北翔海莉さんの舞台を拝見したのは多分一度だけ(維新回天・竜馬伝!)。 「ヅカでもこんなに歌が上手い人がいるんだ!」と強烈な印象として残っていたし、知らないながらもトップに就任した時は嬉しかった私。それだけ歌を聴いた時が衝撃的だったと思われ。

…って事で、北翔さんのソロライブ、とあらばその歌を存分に堪能出来る♪と行ってきた! …ので、第一部【HOKUSHO魂〜輝く星たちのストーリー】では、ヅカでいう所のレヴューショー的な構成で「あれ?これどういうスタンスで観れば?!」と戸惑う。 ま、カッコイイし昨年退団したばかりだから、まだまだ“ヅカ男役”バリバリなんだけど。

第二部【ドラマチックコンサート】は、先月発売されたアルバム【Alrai~エルライ~】に収められた曲から、2パターンあるセットリストのうち“Aセット”を披露。 ヒット曲ズラリのカバーアルバムは、今ライブのサウンドプロデューサーで、バンドにも参加の清水信之さんが“踊れる曲”として、いろんな国のダンス曲風にアレンジ。 北翔さんの歌唱はすごく綺麗に歌詞が耳に届く! 改めて過去の名曲に違った雰囲気で触れる事ができたのは感動☆ 特に【いい日旅たち】【熱視線】が好き! そしてやっぱり歌ウマ〜!
男女3人づつダンサーさんが花を添えるんだけど、誰よりも背が高いうえ、姿勢がイイ+キレがイイ+手先まで優雅という「ああ、ステージのセンターに立つ人だな」という納得の舞台映え(もちろん一番衣装も派手だけど)。 男性ダンサーはどちらかというとストリート系の方なのか?崩したラフなダンスだったので、なおさら北翔さんのダンスとの対比が際立った!

そしてアンコールは【みちこのズンドコ】。 私、さっぱり予習をしていかなったので、えんじ色のジャージ+法被(電飾の襟飾)で登場した北翔さんに衝撃☆ ご本人も「宝塚のステージ最後は一番豪華で綺麗なお衣装だったのに、今じゃ…」と、自虐で笑いを取ってました。 客にダンスの指導があった後に、会場一丸となってダンス☆ 掛け声「みちこー!」に対して「呼び捨てするな!」と度々返しながら、真摯で誠実な人柄溢れるトークに、応援していきたい気持ちを強くさせられた

北翔さん、ズンドコも好きだけど、早くミュージカル作品で拝見したいっ!

会場
キャナルシティ劇場
日時
2017.5.21(日曜日)/16:00〜

紳士のための愛と殺人の手引き【キャナルシティ劇場】

2014年度のトニー賞ミュージカル作品賞など4冠を獲得したコメディ作品がこの度日本初上演! いや〜、笑った!笑った!面白かった〜! 次から次へと殺人が続くのに…。 再演があったら是非また観たい作品♪

ウエンツ瑛士さん@モンティ・ナヴァーロが、ダイスクイス伯爵家の相続権を早く奪取しようと、市村正親さん@伯爵継承順位が高い親族(8人=8役!)を次々と手にかけるストーリー。 市村さん演じる、その8名の強烈なキャラクターと死に様がオモシロくって、楽しくって♪ 特に、話し方が独特で出っ歯、そして古典的に鬘のズレで笑いをとる【聖職者】と、マッチョでやたらチンポジを気にする【軍人】(あの手握手って〜)が私は好きでした! この8役をこうも見事に魅力的に演じ分けるのは、日本のミュージカル俳優さんで…他にはちょっと思い付かないくらい、市村さん最高でしたっ! 各々のキャラクターってオリジナルもあんな感じなのか? 日本オリジナルの部分もありの役作りなのか?気になる〜。

ウエンツ瑛士さん@モンティ・ナヴァーロ。 カーテンコールの挨拶で「ミュージカル作品で福岡に来るのは初めて」との事で、私、初のウエンツくん。 クルクル巻き毛が外国の坊ちゃんって感じでと〜ってもお似合い!色白い!目の色、キレイ!と容姿にひとしきり見入っていたら、歌も演技も「これからどんどん、ミュージカル作品を拝見してみたい!」と思う好演。 市村さんの強烈キャラクターをそれぞれに受け止める間合いも抜群☆
シルビア・グラブさん@シベラ・ホルワードはまるで“キューティー・ブロンド”なみのショッキング・ピンクのドレスを次々に着替えて、目にも楽しい♪ こんな奔放な役で拝見したのは初めてだったかも?なので新鮮!
宮澤エマさん@フィービー・ダイスクイスは、ウブなのか?大胆なのか?優しいのか?空気が読めないのか?…というキャラを嫌味なく魅力的に好演。 シルビアさんとの対比が良い! 歌は…声が高すぎてセリフとしての歌詞が聞き取れず残念。
春風ひとみさん@謎の女(って役名?)は、1月の博多座【天ラブ】の時も思ったけど、表情がマンガみたい! コミカルな演技がいつも秀逸だなぁ、と思う。

残念なのは、私が観たい作品はいつも柿澤勇人さんはWキャストで「もう一方のキャストの方が観たい!」事がず〜っと続いてて、未だに劇団四季退団後のカッキーを観れていない事。 さて…いつ観れるんだろう?

キャスト
モンティ・ナヴァーロ:ウエンツ瑛士
劇場
キャナルシティ劇場
日時
2017.5.14(日曜日)/12:00~

 

紳士のための愛と殺人の手引き

石井一孝・博多ただいまコンサートPart.3【Gate’s 7】

今年1月の博多座公演【天使にラブ・ソングを ~シスター・アクト~】で汗っかきエディを好演した石井一孝さんが、早くも来福! 天ラブ、私は1回しか観劇しなかったけど、出演者の皆さんが博多ライフを満喫されている様子を見るのが楽しく、公演中はSNS等を見てたら…疑問が。 「石井さんは、何故そんなにも博多が好きなんだ?!」 よく博多座ご出演の役者さんはリップサービスで、劇場はもちろん街や人、食のことを褒めてくれるけど、石井さんからは口先だけではナイ、本気の“博多愛”をヒシヒシと感じ謎は深まるばかり…。 って事で、友人のライブ参戦に便乗させてもらい、その熱い想いを確かめに行ってきた! ピアノは松田眞樹さん。

Part.3とあるからは、3回目な訳で友人は皆勤賞、私、初参戦。 1日限り、昼夜2ステージ+トークショー&サイン会って、一人でどんだけ歌って喋るんや! 凄いノドだな!  Gate’s 7は初めて行ったけど、カズさんの濃い顔は後ろの席でもハッキリ認識出来る手頃な広さで良い空間。 残念なのはあの硬い椅子で結構な長時間はちょっとお尻が辛かった…。

大きく分けて【ミュージカル曲】【九州出身アーティストメドレー曲】【オリジナル曲】という構成で曲紹介やそれにまつわるエピソードも、もちろんご本人がしゃべって…歌って…しゃべって…。 タフ過ぎるだろ!
【チェス】、再演があったらぜひ観てみたい! 「安蘭けいちゃんと亡命して…」、【花嫁付き添い人の秘密】では「戸井勝海がヒドイ男で…」と役と役者が混同して話してるのが笑えた〜。 【スカーレット・ピンパーネル】の再演、今年こそ観るぞ!
前日に博多入りした後は、九州出身アーティストの動画をチェックしたというメドレーの郷ひろみ【マイ レディ】は似てた! チェッカーズの【ギザギザハートの子守唄】だったっけ?福岡市内の地名を取り入れた替え歌だったのは? いやはやそのサービス精神には恐れ入った〜。
私はシンガーソングライターや音楽監督としての石井さんを全く知らなかったので、オリジナル曲を聴けたのは良い機会♪

トークショーでは【ミス・サイゴン】でのオーディション〜サイゴンスクールでのエピソードに爆笑。 市村正親さんからもらって今もなお持っているという“パンタロン”、是非どこかで披露してほしい。 そして坂本龍一が、その時代に流行っている歌謡曲を研究して作った曲が【テクノポリス】という話は初耳だった!(山下達郎【硝子の少年】のエピソードは有名なんだ知ってたけど)

歌は揺るぎない上手さで、トークも素晴らしく達者な事を再認識したものの『何故そこまで博多が好きなのか?』は、よく解らないままだったなぁ。 カズさん“ゴマ鯖”はイイけどアニサキスに気を付けてね! 最近、流行りのように当った人の話を聞くから…。 そして、またの博多へのお帰りをお待ちしております

会場
Gate’7
日時
2017.5.13(土曜日)/17:00〜