ヨセフ・アンド・ザ・アメージング・テクニカラー・ドリームコート【シャルロッテシアター】

韓国在住の妹のを訪問した際、私は【レベッカ】が観たかったのですが有名な俳優さんが出ていて人気公演らしくチケット難で諦めたところ、妹が「今、ミュージカルならこれを観てみたいんだよねぇ~」と薦めてくれたのがこの作品。 ミュージカル【ヨセフ・アンド・ザ・アメージング・テクニカラー・ドリームコート】。 タイトル長い~! ソウルのシャルロッテシアターで観てきました。 韓国では今年初めてライセンス上演中だそうです。 劇場前の大きな河は半分が氷が張ってて…小雪が舞ってました! やっぱ韓国の冬は寒~い!しんしんと冷える~!
ミュージカルの巨匠アンドリュー・ロイド・ウェバーとティム・ライスが初めて合同作業をした記念碑的なこの作品は、日本では2011年初の来日公演期間中に東北地方太平洋沖地震が発生した影響で、予定されていた16公演中6公演を残して公演中止となったそうですね(作品も日本上演もその経緯も全く知らなかった!
当然、全て韓国語で歌っているので歌詞はさっぱり理解できませんが、日本公演時のサイトで予習した甲斐あって話しの流れには付いていけました。
実は聖書をベースとした物語に若干の不安がありましたが、舞台美術や構成が派手なので目に楽しくグイグイ引き込まれ見入ってしまい、カーテンコールは【マンマ・ミーア】のようなライブ的な演出に高揚感があり「あ~、面白かった♪」と帰路に。 主演のイム・シワンさん@ヨセフは昨年、韓国ミュージカル界において新人賞を受賞した期待の新星らしくキラッキラ☆してました(多分、オペラグラスは持ってなかったので顔は判らん!雰囲気が) ストーリー・テラーの役割を担うキム・ソンギョンさん@司会者はクラシック調からゴスペル調まで様々な曲調を美しくパワフルに歌い上げお見事。 チョ・ナミさん@ファラオは足の短い小ちゃなプレスリー然とした登場のインパクトとキャラクターで笑わせ客席をあおるあおる~♪ イ・ホングさん@ヤコブは…特筆すべきことはなく。
驚いたのは、カーテンコールでスタンディングオベーションかと思いきや立ち上がった観客がカメラでバシバシ撮影していた事! 韓国って…これってありなの? 上演中もおしゃべりや身を乗り出しての観劇が多く、ちょっとマナーに閉口した事はかなり残念。 でも楽しい観劇でした。

二月博多座大歌舞伎・昼の部【博多座】

週末とはいえ…博多座の歌舞伎公演で立見が出るとは~!これは凄いことです。 大盛況でなによりです☆ 客席1階ロビーには勘九郎さんの博多人形、2階には飾り絵馬が展示されていて撮影スポットになっていますが~とにかく凄い人・人・人でなかなか正面から撮影出来ませんでしたっ!

吹雪峠

これは、新橋演舞場で下手袖席で観て、舞台の半分くらいガッツリと見切れてしまい涙を飲んだ苦い思い出のある作品(視界補足用モニターはあったけどね) 今回はドーンと真正面から見据えて観劇出来ました!
扇雀さん@助蔵孝太郎さん@おえんが恋人役って…珍しい!と思ってたら、今公演では夜の部【俊寛】でも…で、私このところ扇雀さんは女形ばかり拝見していた事に気が付きました。 梅玉さん@直吉の涼やかな声でバッサリと鮮やかに言ってのけば切れば軽快な耳心地♪ 助蔵とおえんが「私が!」「俺が!」と先を争って直吉にすがる様に、ドッと笑いが起こったのにはビックリ。 この演目、客席が湧く印象を持ってなかったので~。 冷え冷えとした深い雪に客席もその温度が伝わって、三人のやりとりを静かに見守る感じでした。 孝太郎さんのこ~ゆ~感じの女房風情が年齢を経てより合ってきた印象を受けました。
でも…なんで襲名披露公演でこの演目をかけたんだろ?

身替座禅

また~、ではありますが仁左衛門さん@奥方玉の井という襲名披露公演ならではの豪華配役に期待せずにはいられません! 私、ニザさんの玉の井は初めて拝見です。 旦那様より背が高く(努めて膝を折っていらっしゃったのも可愛い妻って感じ)痩せて筋張った感じが、神経質で気難しそうな奥方であるキャラクターをヴィジュアルだけで説得させられます。 怖い・厳しい表情とニッコリ微笑んだ表情の緩急が大きくてより可笑し味が増す感じ。 若い旦那様にやきもきしてて、ホントに旦那様が大好きなんだなぁ~って可愛く見えてくる不思議
勘九郎さん@山蔭右京は、改めて声が勘三郎さんにソックリと思う箇所が多々。 色気が足りないのかなぁ。 七之助さん@太郎冠者は安定。

河内山

博多座では初上演ですが…悲しいかな、私の気絶演目のひとつ。 河竹黙阿弥なのに~といつも思うのですがなんでだろう?  仁左衛門さん@河内山宗俊は2004年11月歌舞伎座での初役から拝見していますが、「ばぁ~かめぇ~っ!」が、より皮肉がこもって痛快な印象を受けました。
亀蔵さん@北村大膳、今公演ってせっかく亀蔵さんが御出演なのに“らしさ”が感じられるお役が全く拝見出来なかったのは残念(ま、襲名披露公演ですからね。でもせっかくなら~) 松江さん@宮崎数馬も印象がすごく薄かった…。 他の配役は勘九郎さん@松江出雲守新悟くん@腰元浪路彌十郎さん@和泉屋清兵衛橋之助さん@高木小左衛門で。

お昼だって室内楽♪【福岡シンフォニーフォール】

公演正式名は…
アクロス・ランチタイムコンサートvol.33【アキラさんから大人に贈る お昼だって室内楽♪】。
我が家はNHK教育テレビ番組【ゆうがたクインッテット】が大好き! 故にアキラさん(=宮川彬良さん)に対してものすご~く愛着のような“好き”という感覚があります。 …ので、アクロス福岡で定期的に行われている【ランチタイムコンサート】という平日のお昼、ランチタイムの1時間催されるこのコンサートに『アキラさん御出演』という情報は母親がいち早くゲット。 速攻、私に「チケット買って来て!」と指令がくだり本日の観賞となりました。
私はランチタイムコンサート自体初めて行ったので、普段と比べてどのくらい盛況だったのかは判りませんが…3階席もチラホラと埋まるほどの客入り☆
プログラムは【ゆうがたクインッテット】で構成されている楽器(ピアノ、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、クラリネット、トランペット、パーカッション)で、番組用にアキラさんがアレンジしたオリジナル曲からクラシックまで計14曲
耳馴染みのある曲を生で、しかも少数精鋭!といった楽器が奏でる音の厚さにビックリ聴き入りました。
間に挟まれるアキラさんの軽妙なトークとそのキャラクターに会場は湧きましたが、クインテットではひと言も言葉を発しないんですよね、アキラさん。 これだけトークお上手なのに。 番組用オリジナル曲では純真短期大学こども学科の生徒さん10名がコーラスで参加。 彼らは将来、保父さんや小学校の先生などを目指して勉強中の皆さんで、フリ付きで表情豊かに楽しく聴かせてくれた楽しい1時間でした。
この春で10年間続いた【クインッテット】は終わるとの事で…残念! 寂しいけど~お疲れさまでした。 もうアキラさん監修じゃナイけど後番組【フックブックロー】も好きです♪

二月博多座大歌舞伎・夜の部【博多座】

2月と8月の興行は入りが悪い…と言われていますが、そんな定説?は、なんのその!…のビックリな入りの今月博多座。 襲名披露公演といえども博多座の歌舞伎公演でここまで入りがイイのは久し振りかと。 昨年末に勘三郎さんが…という事も今公演の応援の後押しになっているのは間違いないようですが、とにかく開演前や幕間のロビーのごった返し方の人口密度は尋常じゃない! 補助席や立見も出ており…いやはや大盛況☆ ビックリ。
本日は【着物の日】で客席の着物率は高く目にも艶やかでしたが、ロビーを行き交う度に着崩れを気にしなくてはいけないくらいの人口密度であわあわ。

俊 寛

「また俊寛…」と思いましたが(九州なので特別上演回数が多いような?)そこは仁左衛門さん@俊寛!で、孝太郎さん@千鳥とくれば「俊寛楽しみ!」となろうもの♪ やっぱり俊寛は“やせ細って悲壮感漂う”というヴィジュアルが必要だと思います。 いくら化粧で頬をこけて顔色を悪くみせようと、足取りがふらふらと演じようと…元がしっかり丸々では“悲壮感が半減”。 個人的には今現在、俊寛を演じて一番ピッタリなのは仁左衛門さんだと思ってますから! 出の姿から、セリフをしゃべらずとも立っているだけで~雰囲気だけでキャラクターが説得力を持っているようで納得させられるのは凄い。 ラスト、遠ざかる船を見送る様は打ち震えながら目を凝らし、耳を澄まし、追いすがり…胸を締め付けられ、この後何年続くかわからない孤独との戦いに絶望する様に涙
ものすご~く久し振りに拝見する孝太郎さん@海女千鳥。 40代になってもやっぱり可愛い! 「りんぎょやってくれめせや~」ってハイハイ♪って頷いてしまうし。 扇雀さん@丹波小将成経と二人デレデレしている様はなんとも微笑ましい。 錦之助さん@判官康頼って珍しいですよね? 最近ちょくちょく赤ら顔の敵役をされているイメージ。

口 上

上手より…梅玉錦之助、彌十郎、仁左衛門、勘九郎七之助橋之助亀蔵扇雀の並び。 やはり昨年末に亡くなった勘三郎さんを忍んでのエピソードが多く披露される中、弟・七之助さんの兄をサポートする確固たる強い言葉に、ついホロリと涙してしまいました。 勘九郎さん、中村屋一門、ますますのご発展をお祈り申し上げます。

渡海屋 大物浦

勘九郎さん@知盛に初役との事。 『一生懸命でっけぇ感じ』が全身から伝わってきて、観てると思いっきり力が入ってしまい観劇後ドッと疲れました~。 七之助さんお柳の女房ぶり、典侍の局の品格のある儚気の切り替えが◎ 彌十郎さん@武蔵坊弁慶、初めて拝見しましたが「きっとコレぞ弁慶」な厳つい強固なヴィジュアルがカッコイイ! ん~、なんでしょう? すごく一生懸命見入ってたのに…他にレポートする事がない…です。

芝翫奴

橋之助さん@奴駒平。 前の演目の力みが取れるような明るくて華やかで軽快な踊りを観て、これが打ち出しで良かった♪