アフタートークショー(高嶋×瀬名×平方)【博多座】

上手より高嶋政宏さん(普段着です、と紹介)、瀬名じゅんさん(バートイシュルの衣装)、平方元基さん(ルドルフ通常服)。
前回と同じくチビルドのお二人、今回は鈴木知憲くん+加藤清史郎くんからの質問に答える形で治田治さんが進行でしたが…終始、福岡出身の平方君が何かといじられていた印象。 彼は最初、稽古場ですご~く大人しかったそうでが、今では注意されるくらいよくしゃべる“いじられキャラ”?との事。
以下、質問内容から広がった話しが多かったので『どの質問にどの答えだったか』というのが、かなりあやふやです(こんなやり取りがあった…という雰囲気でお許しを)

Q 高嶋さんはシングルキャストですが、何が大変ですか? 怪我とかしませんか?
? = 帝劇公演で残り4回で千穐楽、となった公演時バートイシュルで荷台からシシィを抱えて下ろす際に肉離れした。 ステージ上の近くにいたキャスト各々に「肉離れした」「肉離れした」と耳打ちして回って袖に引っ込むと車椅子が用意されており…さすがのチームワークで感激!(今年の名古屋公演でルキーニ1000回だそう) 公演終了後タクシーで病院へ移動中、東宝のお偉いさんから電話で「痛いでしょ?あと少し頑張ってね」と非情なお言葉があったらしい。
= 別の作品でやはり足の筋系の怪我をしたらしく、その時も東宝の人から同じような電話あり。
= 今のところ名前の通り“げんき”です!

Q ラーメンは食べましたか?
? = 博多座に来る度に地元の有名ラーメン店を巡ってるが、今回は今更ながらあの一蘭に行った。 うどん屋も開拓中で…と、熱く語る。 情報は毎朝【ももち浜ストア】を見て仕入れてるとの事。 今回は雑誌の占いに“痛風に注意”と書いてあったので、もつ鍋は食べていない(瀬名さんからかなり突っ込まれてた)
= 実は…地元の人間ってもつ鍋ってあまり食べないし、屋台にも入らない(客席に同意を求めると多くの賛同が。私もそうです)観光客の方が盛り上げてくださって人気が出たイメージなんで、店とかあまり知らない。

Q 卵3個とオレンジ2つで暮らせますか?
= 絶対無理! でもマチネ~ソワレと続く公演時の時はプロテインしか飲まないことも有り。 博多にはペットの犬を連れてきているので、ワンコの食事作りの為に公演後はウィークリーマンションに直帰する為(ペットOKな物件は品薄で探すのが大変だったらしい)博多の美味しい食事処に行けていない。
? = 今滞在しているウィークリーマンションは奥様シルビアさんチョイスの物件との事で、屋上にジャグジー付き、1階にはミネラルウォーターの給水所があり快適生活♪だそう。
= 三食付きの自宅通勤。 「博多の美味しい食事処ならお任せください!」 平方くんのお父様が明太子パンとガーリックパンを楽屋差し入れた事があり、高嶋さん+瀬名さんに大好評。「また宜しく♪」「父に言うときます(←博多弁)」

Q 一番重い衣装と鬘はどれですか?
= 衣装は一幕ラスト、鏡の間のシーンでの白いドレス。 鬘は戴冠式での王冠+鬘でかな~り重いとのこと。
三択クイズです。 マダムヴォルフの館でマリーはなんと叫んでるでしょう?
答えはフランス語で「いらっしゃいませ」の意味。 出題者の清志郎くんは「べっこう飴」と聞こえるそうです。
最後にお一人づつご挨拶があり、平方くんが…これはトークショー全般においてなんですが「とにかく地元で公演出来る嬉しさ爆発!といった…ちょっと舞い上がってて会話が上手くまとまらない感じがほほえましかった」です。

エリザベート(瀬名×マテ)【博多座】

もういい加減飽きが来ていた感のあるエリザベートでしたが…今日は主要キャスト中、寿ひづるさん@ゾフィー以外は初めて観るキャスト揃いだったので、久し振りに味わう観劇前のワクワクした気持ちで臨みました♪(東宝の思うツボだな) 一番の楽しみは久し振りに新キャスト登場でWとなったフランツ・ヨーゼフの岡田浩暉さん(って私は禅ファンですが)
以下、各キャストについて。
岡田浩暉さん@フランツ・ヨーゼフ イイ! すっごくイイ☆ 謁見の間では『皇太子がそのまま大きくなって皇帝陛下になったのね…』と、その面影が残るような青年っぷり。 母親のゾフィーの手のうちで転がされている感がものすごくあって「しっかり!」と応援したくなる。 全体を通して、わりと感情を露にするタイプのフランツで「解りやすい~♪」 エリザベートさんよ、こんなフランツのどこがそんなに我慢できなかったのさ?と思ってしまう好人物のようであり。 【HASS】前の親子喧嘩では、バンバン息子にぶつかってて新鮮でした☆ 岡田さんの声って高いイメージがあったので、今回はその歌声に驚き、改めて「歌ウマ~♪」と聴き入りました。  これからの更なる進化を拝見するのも楽しみです。

瀬名じゅんさん@エリザベート 強い。 ひたすら強い。 一幕ラスト、鏡の間での白いドレス姿は勇ましく、戦闘服のよう。 「このシーンでそのボリョームで歌う?話す?」と驚く事度々で、とにかく我が強いキャラクターが更に強調された印象を受けました。 あんな力強い【ルドルフの葬儀】と【夜のボート】って…。 ♪…ゾフィから取り返してみたものの、自分の手では育てず人に任せきり~♪で完全に「やっぱエリザベートって人として嫌い」と再確認。 これだけ主人公に全く共感出来ないのに、何故この作品自体はこんなにも好きなんだろう?と毎回不思議になります。 娘時代が無理なくキュートでした。
マテ・カラマスさん@トート ウィーン版のトートがまさか日本版に出演、しかも地方巡業までしてくれるとは!という驚きと期待で拝見。 基本的に歌が上手い方って耳がイイんでしょうね? 歌に日本語の違和感は殆どなく、彼独自のアレンジがすごく新鮮で聴いているのが楽しい♪ セリフとなると…それは劇団四季開口法で鍛えた耳を持っている私、全く問題気になりません(ってかむしろ四季よりも自然なセリフまわし!) よりロック色の強いトート、とにかくいろいろが新鮮で魅入りました。 一幕最後、鏡の間の最後、ポールダンサーのように悩まし気に扉にもたれている姿がツボでした。 蒸し暑い日本の夏に、遠い異国の地に長期間、しかも西の端まで…有り難うございました♪
平方元基さん@ルドルフ 皇太子は、これで福岡が2人も輩出した事になりますね。 歌がすごく安定していて、聴いていて心地イイ~! 見た目なのか?演技なのか?やたら落ち着いた皇太子に見え“孤独に一人悩める皇太子”感はあまり感じられず。 今後、他の作品でも拝見するのが楽しみ。
今期のマダム・ヴォルフのコレクションの皆さん、おみ足がメチャメチャ綺麗! M字開脚パッカァ~でも、と~っても綺麗で見とれちゃいました☆
新キャストがズラリで目に新しくても、贔屓が出ていても「やっぱりちょっと飽きたな」と、今公演2回の観劇を経て思ったのは事実。 400年近くも同じ演目が上演されている歌舞伎にはそんな事は感じナイんだけどなぁ…。 ミュージカルも古典作品になればそうなるのかな?
感想が長くなったので【アフタートークショー】は別記事に改めます。

劇場 キャスト
エリザベート:瀬名じゅん/トート:マテ・カラマス/フランツ・ヨーゼフ:岡田浩暉/ゾフィー:寿ひづる/ルドルフ:平方元基/少年ルドルフ:鈴木知憲

アフタートークショー(春野×石丸×石川)【博多座】

夜の部終演後、治田敦さん(@グリュンネ伯爵)の司会で、春野寿美礼さん石丸幹二さん石川禅さんが登壇。
冒頭の挨拶では、博多っ子の血湧き肉踊る夏祭り【博多祇園山笠】(この日は“追い山ならし”)を横目に来場した観客に御礼。 私はお櫛田さんで4番山まで見届けてから博多座に行ったんだけどね。 やはり他県の方には、締め込み姿の群衆が奇異に映るんでしょうね? 必ず「尻・尻・尻がぁ~」という言葉を耳にしますが、治田さんも。 でも“ふんどし”というと山男衆に怒られますばい。 あれは“締め込み”と言います。 子供の頃から祭りに親しんでいる地元民は、な~んの抵抗もありませんが…だって、綺麗やろ?
博多座サブちゃん公演に触れるなど前置きが長くなっていると、下手ドアから禅さんがヒッョコリ顔を出してニッコリ。 タドタドと上手席に進み出て…春野さん、石丸さんが続いて着席。 春野さん、石丸さんはお二人とも寝室のシーンの衣装に、禅さんは一幕最後の衣装で「二人とも仲イイね!」と一人だけ違うのでスネてるご様子。
ちびルドの山田瑛瑠くん坂口湧久くんからの質問に答えるという形で進行

Q 犬と猫、どっちが好きですか?
春・丸・禅 = 犬(自宅又は実家で飼っている)
Q お休みの日は何をしてますか?
= 先日の休演日に自分で調べて温泉地に行ったが、地元民の為のスーパー銭湯みたいな所で失敗した~(私らしいとの事)。
= 美味しい食材を求めて街を徘徊。 象印“おかゆメーカー”をホテルに持ち込んで炊いてる。
= 太宰府天満宮に行って梅が枝餅を食し満足♪
Q 俳優になりたいと思ったのはいつですか? 辞めたいと思ったことはありますか?
= 【志】中3?で初めて宝塚に接し「私はあの舞台に立ちたい」と思った。 【辞】2番手、3番手を経験せずにトップになったので「周囲に認めてもらえるように5年間はやってみよう!」と自分の中で決めて務めた為、宝塚時代に辞めたいと思ったことはナイ。
= 【志】声優になるつもりが当時は専門の養成所がなかった為、新劇系の劇団に入団。 ミュージカルはミスサイゴンが初めてで、人前で歌う快感に目覚めてそれから研鑽を積んで今に至る。 【辞】5年前と同じダメ出しをされた時。 その間成長をしていなかったのかと酷く落ち込んだ。
= 【志】歌を唄う仕事に就きたくて劇団四季へ。 【辞】歌しかやってこなかったので、とにかくダンスが大変で苦労した時。(CAT’Sが顕著だった様子)
Q 舞台で困ったことはありますか?
= 書類にハンコを押すシーンで勢いよく飛ばしてしまい、皇帝である事を忘れて“石川禅として”慌ててスタコラ拾いに行ってしまい、家来から注意された事。
グリュンネ伯爵が「バート・イシュル行きの“バス”がお待ち申し上げております」とミスった時、笑いをこらえるのが大変だった。 彼を“将軍”と呼んだ事もあり。
Q お化粧にはどのくらい時間がかかりますか?
= 劇団四季【美女と野獣】で野獣を演じた時に匹敵する1時間くらい。 「あれも大変でしたからねぇ~」 マニキュアを2回重ね塗りして…手の甲にキラキラを描いて…パタパタして乾かす(女の人は大変ですね~)
個人的には、丸ちゃんと治パパの伏せたところで明白な「すぐ近くのあちらの劇場」の劇団四季時代の辛口な話しが聞けたのが楽しかったです♪(【美女と野獣】治パパ@ルフウで共演) 「いろいろありましたね~」「大変でしたね~」(爆!)
2回公演後のトークショーとは演者には大変お疲れのところでの楽しい時間ではありましたが、これが販促に繋がっているのかは謎。 とは言え、お三方の穏や~かな空気感に触れ、俳優さんも作品も更に応援したくなったトークショーでした。

エリザベート(春野×石丸)【博多座】

前博多座公演以来、4年振りの観劇です。 そんなにご無沙汰だったとは!ちょっとビックリ。 例によってキャスト表とニラメッコして…最大公約数のキャストが観れるように熟慮した2公演のチケットを確保(山口トート、大野ルドルフ、加藤+鈴木チビルドを断念)。 その後確保した両日ともアフタートークショーが開催される事になったのはラッキー☆
演出の大きな変更点はナイんですね。 シシィが木から落下する際の映像は改善されず…で、髪も服も風圧的に上になびいてナイのが毎度激しい違和感
結婚式での♪賽は投げられた~♪の口に手を当ててアワアワする振りや、うるさく感じるほどに過剰に舞うトートダンサーズのダンスに毎度疑問
春野寿美礼さんは、彼女がヅカトップとして初めて立った2002年と2005年の博多座公演で二度拝見したのみで、それ以来の観劇。 正直、その時はヴィジュアルのインパクトの方が勝って…“歌の上手いヅカの人”という印象はなく、ヅカ退団までの功績を聞いて「歌の上手いヅカの人」という情報がインプットされた私。
石丸幹二さんは、四季時代にいろんなお役で結構な回数拝見していますが、トートのような役では初見なので“お耽美ロックな丸ちゃん”にワクワク♪
歌ウマーな二人がどんな風に聴かせてくれるのか楽しみに観劇☆

以下、各キャストについて。

再演の度に「新ルキーニ登場か?!」という淡い期待を打ち砕き、2000年の初演時から唯一シングルで続投中?嶋政宏さん@ルキーニ。 幸四郎さん並みに記録に挑戦? 再演の度に細かい言い回しや演技に変化があり、それを発見するのも楽しみではあるんですが(キッチュの「せからしかぁ~」は健在だけど、前後の歌詞と意味が噛み合ないんだけど?)…今公演は、今まで歌っていたものをセリフ調で流す部分が多くなっている印象。 ?嶋さんの歌、好きなんでちょっと残念。
身長172cm、体重50kg、ウエスト50cmなエリザベートって、きっと春野寿美礼さん@エリザベートくらいがリアル体型なんでしょうけど…怖いくらい筋張ってて細過ぎるぅ~。 春野さん、思ってた以上にヴィジュアルが…。 お芝居は…なんだろう?いろいろなタイミングが早いのかな?余韻が残らない印象。 相手と向き合う感じではなくて、一人で演じているような…うまく説明出来ないけど、ちょっとそんな感じを受けました。 エリザだから独りよがりな感じでイイのか? う~ん。 期待していた歌は、聴いている方が心配になることも、辛くなる事もなく安心して堪能。 でも…これは石丸幹二さん@トートもですが歴代演者では聴くことがなかった“弾むように区切って唄う”箇所が多くて驚き
石丸幹二さん@トート。 四季時代から「丸ちゃんが退団後にエリザ出演ならフランツだろう」と勝手に確信していたら、前公演時からまさかのトート登板でビックリ☆ 写真からは以外にもゴツイ印象を受けていたのですが“自分ダイスキー☆お耽美ナルシスト”ぶりが、独自の工夫されたメイクや所作の随所見れて楽しめました♪ 丸ちゃんのロックテイストなナンバーを聴くのは初めてでしたが…なんだろう?「面白かった」です。 やっぱり上手いし、聴き入りますが…なんだろう?聴き慣れないので「ほぉ~」「へぇ~」という驚きが“面白かった”と感じたのでしょうか? 【私が踊る時】の春野vs石丸は聞き惚れました!! 圧巻でした♪ でも、舞台が進むにつれて…ちょっと重い動きに「誰かに似てる…誰かに…?!」「!!!」 松平健だ! マツケンだ!  ミュージカル【ドラキュラ伝説】を演じた上様に似てるっ!!  なんだろ?目張り具合かな? いやいや魅力的な丸ちゃんトートでした♪
杜けあきさん@ゾフィー。 お綺麗です☆ 貫禄と威厳を誇張するヴィジュアルや所作がモッサリとした印象を受けてしまったのは残念。 声も無理に低くしているのが聴き辛い箇所も。 【結婚○年目】の歌詞で♪初孫(ういまご)です~♪→♪“にいまご”です~♪に変りました? 逆かな?(聴き違いかも…だけど何か引っかかったから違いがあったかと?)
今井清隆さん@マックス至って真面目。 自由人として娘が憧れる父親には見えず、その父性も感じられなかったけど、安定の歌で満足
古川雄大さん@ルドルフ。 “少女漫画で花背負って出て来る美青年”って感じ。 孤独で線の細い愁いを帯びた儚気な雰囲気はキャクターにピッタリ。 常に前のめりの姿勢はトートやフランツとのバランスの為なのか?ちょっと気になりましたが「何頭身?」って、思わず自殺のシーンで数えちゃいました。 安定のダンスは群舞でも華があって目立ち、歌は許容範囲。 後に『ルドルフは古川君でなくっちゃ!』的なエリザファンが増える予感。
石川禅さん@フランツは…ちょっと面白系に? 最後のダンス前のダンスでフェイドアウトとか、1幕最後、登場したエリザを振り返る様などは「プッ」と吹出すくらいに大袈裟で…愛おしい。 いつも以上に目がウルウルしていたような? 歌は超安定。
感想が長くなったので【アフタートークショー】は別記事に改めます。

劇場 キャスト
エリザベート:春野寿美礼/トート:石丸幹二/フランツ・ヨーゼフ:石川禅/ゾフィー:杜けあき/ルドルフ:古川雄大/少年ルドルフ:坂口湧久