博多座文楽公演・夜の部【博多座】

今年で7年目の今公演。 よってこの7年間の私は『観劇納めは博多座文楽公演で』という事で今年も納めて参りました。 今年は夜の部のみの観劇。
公演期間は3日間・計6公演というのが定着していたのですが…今年は来月の仕込みのせいか?2日間・計4公演と残念ながら短縮に。

文楽を楽しもう

今回の解説は豊竹呂勢大夫さん。 勘十郎さん以外の解説は初めてです。 『文楽とは…』という解説ではなく、博多座文楽公演を初回から振り返ったり、今公演で上演する演目の見所の解説でした。 呂勢大夫さんもお話がお上手♪

弁慶上使

歌舞伎では私の“気絶演目”のひとつ。 苦手意識があるからか…やっぱり気を失っていた箇所が~。
やっぱり吉田玉女さん@弁慶は大きな人形ですね。 立ち廻りの時の運動量が、動きの振り幅が半端ナイ! 玉女さんの表情はクールなんですが、お顔には大粒の汗が。 人生で二回しか泣かなかったという弁慶の男泣きを竹本文字久大夫さんが語りますが、その表情を人形と交互に見ていると(テニス観戦のような感じ)手に力が入ってしまいました。 ふたつの首を携えて去っていく姿が様が印象的でした。

曾根崎心中

映画【最後の忠臣蔵】で象徴的に使われていた本作。 昨年映画公開時に無性に観たかったので、博多座での上演が決まった時はガッツポーズでした☆
お初、歌舞伎では藤十郎さんでしか観たことが…でしたが、近年はお初にリアル年齢が近い壱太郎くんが演じる機会も増えてきましたね☆ 人形だと…お話のはじまりは更に“少女”な感じで、終盤につれて“女”に変化するようで不思議でした(表情は変わらないのにねぇ~)
最大の関心事は、縁の下に居る豊竹呂勢大夫さん@徳兵衛が自殺を決意した事を竹本津駒大夫さん@お初に伝える…彼女の足を取って自分の喉元に当てるアレは『足のナイ、女人形ではどう表現するんだろう?』
「?!」…「足、あるんかいっ!!」と思いっきり心の中で突っ込み入れちゃいました。
曾根崎の森での道行きは幻想的な舞のような感じで綺麗☆
来年の博多座文楽公演は…公演期間が3日間に戻っているとイイな…と願いつつ2011年観劇納め終了。