コーラスライン【福岡シティ劇場】

結構最近も観たつもりでしたが…自分の観劇レポートを辿ると2007年2月以来の(欠かさずレポUPしてたら…ネ)約3年振りのACL観劇で…そんなに間が空いているとは思わずビックリ! 常にどこかで開幕していたから…なんか観た気になってたのかな?
キャラクター別の感想を述べますと…
道口瑞之さん@グレッグを中心に観劇。 道口さんは殆どをボビー役で拝見していたので、目が慣れてしまい「あれ?グレッグ、何処?」と探すこと度々汗 ザックと同じ上下黒の衣装の為、ザックが舞台に上がってしまうとやや混乱。 髪は“センター分けのオールバック”でビチッと後ろに撫で付けていて、キモさUP(ファンですよ、私) 黒い背景に黒一色の衣装だもんで顔や腕の白さが一層浮き立ち、髭を蓄えていて目はギラギラと鋭くて…キモい(ファンです、私) すっごく神経質そうな嫌みたっぷりな男、って感じのキャラに振ってあった印象。 気のせいか…ちょっとダンスが雑というか大味な感じになってた印象を受けたのはボビーとグレッグとの踊り分け?なんでしょうか???
久々に遭遇した田邊真也さん@ポール。 個人的にポールは田邊さんが一番好きです! あの繊細で優しそうな感じがピッタリはまるし“ポニー”と呼ばれて、花のキラキラな簪を付けている姿が…拝見した歴代ポールの中で一番可愛らしく想像できますもの。 近年はストレートプレイ作品へのご出演が多く“ダンサー田邊真也”を観る機会がめっきり減って残念に思っていましたので、バリバリ踊る田邊さんを拝見できるのはホント嬉しい♪ ダンスは体が動くうちにガシガシ踊る作品に出ていただきたいなぁ~、とキラッキラの笑顔で踊る田邊さんを観て思いました。
その他のキャストは…

松浦勇治さん@ダンだったのにはビックリ! 私の中のダンのイメージって“筋肉バカ”…って語弊がありますネ…だったので。 染谷早紀さん@クリスティンは演技はイイけど、歌がウマすぎ(って変なダメ出しですが) もっと思いっきりハズさないと笑えない~。 石倉康子さん@ヴァルは“プリンとボイン”にはヴィジュアル的に今ひとつですが、演技はさすがです。 石倉さんは…ビビ、コニー、ヴァル(ジュディもですよね?)と拝見していますが、スゴイですね。 同じ作品で持ち役4役とか…頭の中の切り替えはどうなってんでしょう?! さすがプロ☆ 坂田加奈子さん@キャシーはソロダンスで「ハッ!」「フッ!」とか気合いの一言が発せられるのにビックリ。 増本藍さん@シーラは八重沢さんにソックリになってて驚いた~(セリフ回しとか特に)
本日は終演後に“四季の会会員イベント”が開催される日曜日とあって、客席は結構な賑わい(平日の集客は苦戦しているらしい…とか書いていたら翌日に“劇団四季、福岡撤退”のニュースが!) それ故か?小さなお子さんが多くて…内容、大丈夫かなぁ?と危惧していたところ、イベントでは「もっと臨機応変に対応出来る内容考えとけよぉ~!」と劇団の対応にビックリ~びっくり 子供に♪トイレでこっそ~りチャタレイ夫人~♪って、どうよ?

劇場 キャスト
ザック:深水彰彦/ラリー:影山 徹/ダン:松浦勇治/マギー:和田侑子/マイク:斎藤洋一郎/コニー:大口朋子/グレッグ:道口瑞之/キャシー:坂田加奈子/シーラ:増本 藍/ボビー:丹下博喜/ビビ:上條奈々/ジュディー:鳥海郁衣/リチー:西尾健治/アル:川口雄二/クリスティン:染谷早紀/ヴァル:石倉康子/マーク:三雲 肇/ポール:田邊真也/ディアナ:熊本亜記

ウィキッド【大阪四季劇場】

東京開幕直後一度観て以来の…二回目のウィキッドです。
でもって大阪四季劇場も開場直後のマンマ観劇以来二度目です。
すっごく感動した! 正直、今回は他の舞台観劇がメインで…時間が空いたから久々に観てみるか~という、ちょっと付け足し的な観劇だったのですが(失礼!)ビックリするほど感動しました! 前回が作品の初見で、それからかなりの時間が経っていてうえ、見逃していた箇所や気付かなかった所、もちろんすっかり忘れていた所など多々あったのでしょうが…とにかく感動しました♪
特筆すべきは、沼尾みゆきさん@グリンダビックリするほどのコメディジェンヌへの成長を遂げていた事!(って何様よ、私) ホントに驚きましたびっくり 開幕直後に拝見した時はキャピキャピぶりが観ていて痛々しいほど“頑張っている感“が出ていて「グリンダ、歌は沼尾さん的にピッタリなんだけど…キャラがねぇ~」という感じで、どうしても「私はこの役を演じる為に生まれてきたのよ~」ぐらいの鬼気迫る濱田めぐみさん@エルファバの迫力に押されて、目を奪われがちだった事は否めませんでした。
しかしこの度の観劇では、とにかくクスッと笑える箇所があちこちにあって、それが嫌みなく可愛くて許せちゃうチャーミングな女の子として生き生きキラキラと舞台の上で輝いてて…凄いよ、沼尾さん! セリフの表情がと~っても豊か♪ 東京開幕からこの現大阪公演に至るまでオリキャスに続いて何人ものグリンダとエルファバがデビューしていますが、他の方も観てみたかったなぁ…と思ったと同時に、今日の沼尾グリンダを観れた事は大きな収穫でした。 高音も綺麗で声量もあって聴き惚れました。 観れて良かった~。

江畑晶慧さん@エルファバは…私は“江畑さん”と認識して拝見した舞台がナイので他のお役と比較出来ないのですが…。 エルファバにキャスティングされるくらいだから歌唱力は折り紙付きの方なんでしょうけど、良かった♪ 随所にオリキャス濱田さんのコピー的な歌い方のような印象を受けましたが、この方の元来の歌い方がそうなかも??? 一幕ラスト【自由を求めて】の熱唱に涙が出ました。 「おバカ」とか「キラキラ~っ」とかは今ひとつ笑いが取れてなかったのは残念でしたが、エルファバの堅物具合が際立ちグリンダとの対比がより鮮やかだった好印象☆
中野今日子さん@マダム・モリブルは…歌が…汗 このお役はヴィジュアル的にも威圧感のある背の高く細い方がイイですね。
山本貴永さん@ネッサローズはポックが去ってからの豹変ぶりとその迫力が凄くて怖くてビビリました~。
北澤裕輔さん@フイエロ…ってか私、北澤さんっていつ以来の拝見???というくらい久々拝見。 前半の軟派な感じがイイ感じだったので、後半の真面目ぶり…というかエルファバへの真っすぐな愛、という変わり身が急な感じを受けて少し違和感を感じました。
結末は知っているだけにストーリー的な衝撃は少なかったけど、グリンダとエルファバの友情の絆の強さがすごく響いてきた今回の観劇でした。 今度は頑張って一階席の前の方で観たい! またすぐにでも観たくなっちゃった素敵な観劇となりました♪ ヨカッタ!

劇場 キャスト
グリンダ:沼尾みゆき/エルファバ:江畑晶慧/ネッサローズ:山本貴永/マダム・モリブル:中野今日子/フィエロ:北澤裕輔/ボック:伊藤綾祐/ディラモンド教授:斎藤 譲/オズの魔法使い:松下武史

パイレート・クィーン【梅田芸術劇場】

上演が発表され、キャストを知った時【マリー・アントワネット】の二の舞になりそうな…何故かイヤ~な予感がしたので汗、開幕の東京公演への単独遠征は控え、この大阪公演1回のみの観劇(毎年1月は松竹座に歌舞伎観劇が恒例なのでそれに絡めて、ね) 帝劇公演の評判がチラホラと耳に入って来ると、どれも今ひとつ芳しくナイものばかりで「ん~、やっぱりかぁ」「でも、自分の目で観てみないと」という気持ちが交錯しつつ、今公演の観劇へ。
開演前に「ドナール役の宮川浩が怪我の為、一部演出を変えて上演致します事を何卒ご了承ください」という旨のアナウンスが。 なんでも前日カテコ中に?負傷したとの事。 パンフレットや劇場内のパネル写真から推察するに、結婚式での知寿さんのダンスがなかったようで、激しく残念! 知寿さんのダンス、大好きなのに~。 舞台が進行にするにつれて宮川さんの足の引きづりが酷くなって気になり、ストーリーに集中出来なかったのもこれまた残念。 “舞台は生もの”って分っちゃいるけど…観劇日の設定って難しいですね汗
この作品、日本のミュージカルファンにとって最大の話題は『山口祐一郎と保坂知寿の共演』が先行した事は確かでしょう! 私は劇団四季時代の共演の舞台を拝見した事がナイので、その頃から拝見されている方に比べると、それほどの感慨はナイのですが“歌が期待出来る!”事は観る前から保証済みなので楽しみにしていました♪ ご覧になった多くの方が感じたグレイス・オマリーと恋人ティアナンの“無理ある若者設定”に苦笑しながらも、お二人のデュエットでは祐一郎さんが全くパワーをセーブする事なく全開で唄っていらっしゃる様に感動した事でしょう♪
保坂知寿さん@グレイス・オマリー“演歌的こぶし”は健在でしたけど「やっぱ知寿さんウマイなぁ」と思えるツボが随所に☆ 私、知寿さんが四季退団後初の観劇ですので…2005年9月【アスペクツ・オブ・ラブ】以来、実に約4年振りの知寿さんなんですよね。 ♪じんせぇ~(=人生)、えいえぇ~ん(=永遠)、うんめぇぇ~(=運命)♪という四季開口法の発音が『じんせい、えいえん、うんめい』と普通に唄っていた事に「あ、もうホントに四季の保坂知寿じゃナイんだ」と改めて気付かされた次第。 そう、それが自然な日本語よね汗 返す返すも残念なのは“知寿さんのダンス”が拝見出来なかった事…悲しい ヒロインとしての華、という部分ではヴィジュアル的にも「もう少し早く四季を出ていたら…」という感は否めませんでしたが、今後の更なるご活躍が楽しみになりました☆

涼風真世さん@女王エリザベス一世は、まず登場時の“キラ☆キラ☆”ぶりに「お人形さんみたい!」とビックリ☆(パンフの対談写真のブリブリ乙女ファッションにもビックリ!お幾つでしたけ?!) 今まで何度となく涼風さんのお姫様的なお役やその姿は拝見していますが…とにかくその可愛さに驚愕した今公演の登場シーンでした!!! 舞台進行につれて次々と変わるファッションショーは目に楽しく、どれもと~っても似合っていて素敵☆ 小峰リリーさんの衣装デザイン(ヘアーデザインも?)に目を見張りました! そして「涼風さん、更に歌が上手くなってる~!!!」と非常に驚きました。 歌に不安がナイ方なのは分っていましたが、更なる進化を遂げていらっしゃるのに驚き、その努力に感動~。 今作品、私的MVPは涼風さんで決まり☆ もし再演があるとしても、このお役は…現段階では彼女以外、他にちょっと思い付かないですもん。
山口祐一郎さん@ティアナンは「久々に“普通の人間”として拝見したな」という印象(爆!) もう癖になっているんでしょうけど、両手を開いてリズムを刻みながら唄う様はど~にも気になります汗 ヒロインの恋人役というのに、思いのほか活躍の場がなく肩すかしの印象で残念。 「この役は山口祐一郎でなくては!」という感じはなくモッタイナイ。
今井清隆さん@族長ドゥブダラは「知寿さんのお父さん役なんて…」とちょっとファンの方は複雑だったのでは? ダンディな存在感のあるお役でしたが、登場は一幕だけとはもったいない! 首元のネックレスがキツそうだった事は内緒です。
石川禅さん@ビンガム卿は…その拵えからも【ピーターパン】のフック船長を彷彿とさせました。 私的には涼風さんのお役にヘコヘコヘしているお役が定番化している事がツボでした。 やっぱり上手い。 笑わせていただきました~♪
宮川浩さん@ドーナルは、やはりそのお怪我が気になって、今ひとつドナールとして目に入ってこなかった事が非常に残念で悔やまれます!
そして…この作品で特筆すべきは“アイリッシュダンス”ですよね。 私は日本で度々公演される【リバーダンス】を観た事がナイので“生・アイリッシュダンス”は初見。 素晴らしい足さばきと脚力と、その足から奏でられるフロアーを叩き付ける心地よい音にただただ見入るばかり。 これって…タップダンスよりもハードなのでは? 個人的にはアイリッシュダンサーとして出演されている海外ダンサーの方が、村人や群衆の一員として小芝居をしている所がツボでした♪
総括として『歌に不安がなく観れる』というのはイイ!(それが本来なんでしょうけど) 正直、目の方が忙しくて特に耳に残るナンバーがなかったのですが、それは“心地よく耳に流れた”という事で汗
そして舞台美術に拍手~☆ 船上~陸地~宮殿と大きく場面が変わるのに、なんの違和感もなくスムースにその場として見せてくれる事に大感動。 プロの仕事だ!

壽初春大歌舞伎・夜の部【大阪松竹座】

七段目【祇園一力茶屋の場】

秀太郎さん@遊女おかる。 上方式はお着物が胴抜きなんでそうで、ん~♪カワイイ☆ 翫雀さん@寺岡平右衛門との兄妹って…珍しい、ヒジョ~に珍しい。 「お供が叶った♪」と喜ぶ様は「反応早過ぎっ!」と突っ込みながらも愛らしい(贔屓目です、ハイ) 壱太郎くん@大星力弥は、はんなり~とした色気があってイイ。 眼福、眼福♪  実はこの段、一番インパクトあったのは…太夫さん(お名前失念!)がスキンヘッドになってた事! 一体いつ頃から…。

八段目【道行旅路の嫁入】

藤十郎さん@戸無瀬×扇雀さん@小浪×翫雀さん@奴可内…という関西成駒屋・親子三人の舞踏って近年では珍しいですよね! 常磐津舞踊にて。 母娘がセリ上がって来ると「あら?綺麗…」って、ホント今公演の扇雀さん、綺麗です。 拵えの市松模様の道中合羽は目にも華やか☆ 東海道を西に向かう様は背景の絵にも様々な工夫があって、松林がスライドINしたり、琵琶湖が…富士山が現れたり、花嫁行列が後方に通ったり(←NHK人形劇みたいだった)、最後に城が見えたり…と一緒に旅している気分になれて楽しい♪ ほろ酔いの戸無瀬が“娘踊り”をするのがなんともラブリーで、親子三人並べてまじまじと見てみても「藤十郎さん、一番若いかも?」ってな錯覚が~。 翫雀さん@奴可内、似合うなぁ。 昼の部でも気付いてましたが…やっぱり、またちょっとふくよかに…ですよね?

十段目【天川屋義平内の場】

天野屋利兵衛は男でござる」のセリフで有名なこの場、関西では戦後初の上演という事で、我當さん@天川屋義平は初役との事。 ココから討ち入りの合言葉が【天】【川】となったんですね。 私はもちろん初めて観る段です。 松之助さん@おその父了竹がマンガみたいな強欲爺で笑える反面、その娘・吉弥さん@女房おそのの哀れっぷりが際立ち印象に残りました。

十一段目

【柴部屋本懐焼香の場】が面白かった! 師直の首を位牌の前に据える…とは、なんとも生々しい演出ですが、まずは最初に師直に斬りつけた翫成さん@矢間重太郎、次に早野勘平…という事で彼の財布と共に勘平の妻の兄である翫雀さん@寺岡平右衛門が焼香をすると皆が泣き出し、どこまでも“義”を通している四十七士に改めて感動させられました。 3階席までお香の香りが立ち上ってきました。
今公演で初めて観た“上方式の忠臣蔵”。 いや~、面白かった♪ ホント面白かった☆ 他の演目でも“上方演出”で観てみたくなりました。 2010年、イイ“歌舞伎はじめ”が出来ました。

壽初春大歌舞伎・昼の部【大阪松竹座】

毎年恒例“歌舞伎はじめは松竹座”って事で2010年もやって参りました~♪
演目が発表された時は「年のはじめに忠臣蔵って…汗」 しかし“上方ゆかりの俳優陣による上方演出”と聞けば、テンション急上昇↑↑↑ 上方式の通しは何年振りの上演なんでしょう? 私、初めての観劇です。 今回観て改めて『47という数字にこだわった』その数字が随所に散りばめられた演目なんだな、と思いました。
口上人形って…夜の部までぜ~んぶ紹介するんでしたっけ? 考えてみれば通しの【仮名手本忠臣蔵】自体、久々の観劇だったので「あ、そうだった~」と思い出す箇所も多々。 指、綺麗なのネお人形さん♪

大 序

左右に引き開ける上方式の幕は黒地で、上手に【大手】下手に【笹せ】という二つの文字が大きく配してあり、これは当時のご贔屓筋から送られた幕を模しているそうで。 そういえば幕のセンター開けも独特なちょっとづつ開ける方法でしたね。
藤十郎さん@高師直孝太郎さん@顔世御前を見て股間を押さえる…なんて露骨な演出はデフォルトでしたっけ? その助平親父っぷりが、その後のふてぶてしい憎らしさに輪をかける感じで面白い。 今公演、四役で奮闘の藤十郎さん…タフぶりにミョ~に説得力があります(もう少し他の若手に役を回してあげればイイのに…と正直思いましたが~) 進之介さん@足利直義って…口跡悪すぎで、何を言っているのか聴き取れナイ。 進之介さん、今公演ご出演はこの幕のみ、ってどうよ?!汗 翫雀さん@桃井若狭之助って珍しいなぁと思っていたら18年ぶりとの事。

三段目

扇雀さん@塩冶判官。 スッキリとしてて綺麗です。 個人的にはここ数年、中村屋一門色とヤリ過ぎ感が濃くなった扇雀さんに『苦手~』と感じる事が多く敬遠しがちでしたが、今公演はイイ! 思えばお父さんとお兄さんと、ガッチリ組んだ公演を拝見するのも久々かも…

四段目

【通さん場】は、やはり息詰めて観ちゃいますね。 切腹って日本だけなんだそうで? “腹の中に魂がある”という観念から、という事はこの度イヤホンガイドにて知りました。 裃姿のまま腹這いでビタン!と腹這いで突っ伏す扇雀さん@塩冶判官の様に驚きました。 壱太郎くん@大星力弥は、まさに今この時、この役がピッタリ☆な配役で若さ=美しい♪ 藤十郎さん@大星由良之助“が主君の血を舐めて復習を誓う“”という鬼気迫る演出にビックリ!
【城明渡しの場】は、上方色が色濃く出ていてその違いに興奮。 花道引っ込みの幕外に三味線さんがお一人登場で、余韻の残る印象的な場に

五段目

翫雀さんが定九郎?!びっくり」 今回一番のサプライズキャスティング・翫雀さん@斧定九郎☆ かくいう私は翫雀ファンですが…そのニンではナイだろう事はよく分っているので、この初役を“不安八分、期待二分”な感じで拝見したのですが…なるほど!納得! まるで清水の次郎長のような股旅姿で、夜道を急ぐ翫哉さん@与市兵衛を花道から「お~い、ちょっと、ちょっと~」と追っかけてきて、気さくに話しかけるイイ人風情の出。 イヤホンガイドに解説に『もっさりとした定九郎』と言われ「それってどうよ?」と突っ込みを入れながらも妙に納得。 「五十両~」どころかしゃべる、しゃべる! 金を奪い取ろうとすると、与市兵衛が“この金がいかに必要か?どうやってつくったか?”と切々と訴えるの様を、うっとおしそうに聴き流しながら、ヤブ蚊に刺されてパチン☆パチン☆と叩く様はご愛嬌☆ しかしアッサリと殺して唱えた念仏が「何妙法蓮華経…陀仏~♪」という超テキトーさで笑う~。 で、アッサリと鉄砲玉に当たって命を落とすとはなんともマヌケでまたしても笑える。 「んな、アホな~」か「なんじゃ、こりゃ~」って倒れて欲しかった(爆) こんな笑える【二つ玉の場】初めて☆

六段目

孝太郎さん@一文字屋お才なんですね~(てっきり秀太郎さんかと) ちゃきちゃき店を切り盛りする…というよりは“おっとり”した感じがあって、私は好きでした。 しかし孝太郎さん、昼の部のみのご出演とはなんとも勿体ナイ!! 橘三郎さん@原郷右衛門薪車さん@千崎弥五郎が、来訪の途中に子守り娘に道を尋ねたり、藤十郎さん@勘平が幕切れに竹三郎さん@母おかやに紋服を着せかけてもらうのは上方のみの演出なんですってね。