ダンス・オブ・ヴァンパイア(千穐楽)【博多座】

帝劇7~8月の2ヶ月間公演を経て、博多座1ヶ月間。 本日、今公演大千穐楽!とあって全国のVファン博多座へ大集合?!…ってなくらい遠征客が多い印象を受けました(なにせ荷物預かり所のトランクの数が凄い!) 東宝ミュージカルの千穐楽って、博多座は一種独特な雰囲気になるんですが、今回も同じく!
当日券に何時から、どのくらい並んだのかは不明ですが…2階バルコニー席の後ろまで立見が出ていたので“博多座MAX”出たようです!(多分、レミゼSPキャスト勢揃い公演以来かと)
私は結局、8日に初観劇で「ん~汗」な感想だったのですが、その後、前楽(知念里奈さん@サラ=千穐楽)と本日の千穐楽、合計3回の観劇となりました。 結果「1回の観劇だけで決め付けちゃイカンな」とも思いました(でも普通は1回だけですよね、うん) でも…次回再演があっても、多分観ないだろうなぁ~。

…な訳で“千穐楽ならではのお遊び”がどの部分なのか?という事は私は判らなかったので、比較レポートは不可なんですが、Vを知り尽くしている客席の反応で「ああ、コレは本日仕様なんだ…」って判る次第汗 一番驚いたのは、それぞれ客席通路からの登場シーンを熟知している観客多数なので、その場になるとザッと後ろを皆が向く事!! まるで…真っ暗な花道を生気を殺して静かに登場する「【土蜘蛛】の花道の出から構えて注目しちゃう観客に似てる!!」と連想しちゃって面白がる私は歌舞伎ファン♪

幕間の“クコール劇場”はオケ演奏による【蛍の光】をBGMに駒田一さん@クコールがV団扇を両手に一人パタパタとお掃除…で、ちょっとしんみり~。 一旦、下手袖に引っ込むと手書き(←激しくツボ)のプラカードを手に登場“クコール劇場全37回・完”。 裏返すと→「またねぇ~ラブ」 駒田さん、本当にお疲れさまでした。 ホントはあの美声の歌を拝聴したかったのだけど、このお役は駒田さんしか…でしょうね。 またのご来福、心待ちにしております♪
3回の観劇を経て思ったのは「石川禅さんは、やっぱ上手いなぁ~」と。 早口で次々にまくしたてるセリフ(歌)でも言葉のひとつひとつがハッキリ聴き取れるし、それぞれに感情がきちんと入ってて…と~ってもチャーミングなアブロンシウス教授でした。 初演の市村教授をご覧になった方はどのような感想をもたれたのでしょう?
そしてやっぱり一番注目して観たのは蔡暁強さんのダンス。 本日【夜を感じる】のソロダンスで連続の開脚ジャンプ8回! 客席から大きな拍手が起こりました~。 CATSのミストフェリーズの連続ピルエットが美しく決まった時も大拍手しましたが、その時と同じくらい本公演一番の拍手を送りましたよ、私! 今後も東宝ミュージカル作品で拝見する事を期待しててイイでしょうか? 楽しみにしています。
カーテンコールは…何回あったでしょうか? ダンスキャプテンの徳垣友子さんからご挨拶があった後、プリンシパル一人づつ。 駒田さんは博多座に就職が決まったそうです?! 禅さんは、やはり市村さんから引き継いだという大役は相当なプレッシャーだったんだなぁ…とご挨拶を聞いていてちょっとウルっときちゃいました。 “博多座開業10周年”という事で、大千穐楽のカーテンコールだというのに、大抽選会が。 出演者全員のサイン入りパンフの当選者のくじを引いた吉野圭吾さんは、当たった方が3階席だったので…走ってお席までお届け。 3階席は大盛り上がりでした♪ 最後は指揮者の西野淳さんオーケストラの皆さんも登壇し、幕。

博多座開業10周年の今年、東宝ミュージカル作品は実に4ヶ月間も上演されまして、これにて終了~。 さて来年はどんな作品がかかるかな?

ダンス・オブ・ヴァンパイア(前楽)【博多座】

前楽にして2度目の観劇。 知念里奈さん@サラが初見であり、見納めです~。
知念サラは前髪パッツンなんですね。 【ルドルフ】の妻・大公妃ステファニーの時の黒髪前髪パッツンが強烈だったので「知念ちゃん、またもやパッツン♪」と印象的。 私は2月博多座【ミス・サイゴン】以来の知念ちゃんで、それ以前もサラのような“お色気路線”な役で拝見した事がなかったので新鮮。 入浴シーンでは「知念ちゃん、子供産んでるんだよね?!」と驚かされるプロポーションはさすがヒロイン☆ “エロさ”と“未知なモノに憧れる奔放さ”では大塚サラの方に軍配かな。 知念サラは両親や環境から守られ、閉じ込められ、その閉塞感にイライラしている様が強い印象を受けました。
今回博多座ではサラのみがWキャストだったので、帝劇のみのキャストの方も観てみたかったなぁ~、と思いました。
この日の“クコール劇場”は、ヴァンパイア・ダンサーを引き連れて体をくねらせながら両手団扇をパタパタ→横移動→センターで立ち止まり→全員で顔をスックと上げて遠い空を見上げる(表情はキリリと決まった!)。 その後、クコールを先頭に縦一列に居並び→千手観音。 この体勢ならアレをやってくれないと~!と思っていたら期待通り、EXILE回転(Choo Choo TRAINの冒頭のあのグルグルね)。 大爆笑&大拍手~でした。
カーテンコールでは、各々が本日楽の知念ちゃんに雪を沢山降りかけて労ってました。 「すでに出来上がったカンパニーに、この再演から参加する事はちょっと不安だったけど…とにかく楽しかった♪」というような趣旨のご挨拶でした。

橘菊太郎劇団・昼の部【博多新劇座】

私が大衆演劇観劇デビューしたのは2007年夏。 その時の劇団がこの【橘菊太郎劇団】で、それ以来のこの博多新劇座での劇団公演(多分…)。
初めて観た!と言う事で強烈な印象が残っていたのが一番の原因ですが、森山未来、坂東亀寿、市川染五郎…に、顔や雰囲気、声が似てる!(と勝手に思って観劇中に大盛り上がり)団員さんが居て「また観たい☆」と思っていた劇団でしたので、楽しみに観劇♪
久々の博多新劇座は開場前からディープな雰囲気が漂い「そう!そう!この感じ♪」と観劇前からテンションが上がる~☆
客席は桟敷を含めて満席で、おばちゃん達の笑い声もドッカン!ドッカン! まるで通販番組や海外ドラマの“笑い屋”か?ってな笑い声がリアルで聞ける空間って…そうそうナイですもん。

本日の構成は三部。
一部は【若手顔見世+ミニショー】。 頭は羽二重のまま、襦袢姿のまま?な感じでズラリと居並んだ若手団員達の自己紹介。 これは本格的に舞台の前にある事によって「あ!さっきのアノ人」ってな感じで親近感を持って観れるという効果あり。 “中国マフィアの物真似”はナイス!
二部は芝居【出世茶碗】。 茶屋を営む夫婦が、腹を空かせ行き倒れ寸前のお薦(=乞食)姿の兄弟二人(実は大店の跡取り息子だった)に、無償でうどんを振る舞った事からはじまる物語。 恩義を感じた兄弟は各々に身を立て直し五年後に再会と御礼を果たそうと奮闘。 二人は立ち直る気持ちを鼓舞する為の品のとして、振る舞われたうどんの茶碗を茶店の主人から貰い受け…という人情芝居。
若座長・大五郎さんが三枚目の茶屋の亭主を演じていたのですが、これが上手い! 嫌みのナイ達者な演技で客席の笑いを誘う。 兄弟の兄役・良二さん(森山未来似)はスッキリ、キリリと二枚目で芝居も上手い。 弟役・浅太郎さん(坂東亀寿似)は…芝居が口跡が…残念。 奉公先の娘役は、もうちょっと初々しい女優さんが良かったかと~汗
とにかく若座長の芸達者ぶりに湧いた客席でした。
三部は【レビュー・ショー】。 演者を紹介する手天の声・進行役の独特な節回しは健在で、テンションが上がります♪
本日は筑紫桃太郎一座より座長がゲストで出演(濃すぎて…“私は”かなり苦手なタイプ汗
若座長・大五郎さんがリリースしている持ち歌では「大ちゃぁ~ん♪」と氷川きよしライブよろしく客席からコールが。 いゃ~、めっちゃ楽しい☆
舞踏ではヅカの羽扇子のような大扇子を手にした二組のカップルを従えて、女形で妖艶に踊る大五郎の舞が印象的でした。 あのアゲ嬢のような重たそうなズラで、アレだけの海老ぞりは立派! カッコイイ立ち廻りにそぐわないBGM3連発でノリノリの若座長。 ナイスで~す♪
そして…前回、フル回転の活躍だった夫美若さん(=声が市川染五郎似)は、本日は芝居での登板は全くなく、ワンマンショーも一曲のみで残念。 しかしそれは期待通りの色物でハイテンションの弾けっぷり☆ 免疫なかった人はちょっと引き気味だったようで~汗
いや~、やっぱこの劇団は粒ぞろいで楽しい♪と思った観劇でした。 ホント楽しかった☆
パソコン 橘菊太郎劇団

ARASHI Anniversary Tour 5×10 【福岡Yahoo!JAPANドーム】

人生初、アイドルのライブ参戦です。 しかもジャニーズですkira
…ってか、頻繁に舞台を観るようなってから音楽のライブ自体に行く事がなくなり、ライブ自体がホント久々~。 でもって福岡でのドームライブともなると、1993年に福岡ドームとしてオープンしたその年の12月に行われたマドンナの【The Girlie Showツアー】以来、実に16年振りに参加な私汗 いや~、私も御年○○才になるわけだ汗汗汗 しかし今なおトップに君臨し続けるマドンナは…改めてスゴイ人だ☆
♪ You are my SOUL! SOUL! いつもすぐ側にある~♪でデビューして今年10周年を迎えた今年がウマ~イ具合に人気絶頂のタイミングと重なって、現在ハンパない熱狂的な人気グループの嵐。 デビュー当時から応援されていた方は今の彼らを見て誇らしくもあり、人気が出過ぎてちょっと遠い存在になってしまったかのような寂しさもあり…という所でしょうか?
福岡、という立地ゆえにアジアからのファンも駆けつけていたようです。
参戦したのは昨日と今日、二日間行われた【ARASHI Anniversary Tour 5×10】の福岡公演二日目。 昨年、アジアツアーのソウル公演において…当時は妹がソウル在住だったので現地枠でチケット確保を試みたもののあえなく撃沈。 この度晴れて、地元福岡公演にて初参戦!となりました~♪
私、実はリーダーの大野智くんのファン。 キッカケは大野くんの個展。 正直、彼の作風は好みではありませんが…コツコツと作品を完成させる意志の強さや制作姿勢に感銘を受け、気にして見ているうちに彼自身のアイドルらしからぬキャラクターに興味をもった次第。 歌もダンスもめちゃめちゃ上手くて、憑依型の役者、スイッチのON・OFFのギャップが激しくて…癒し系キャラ。 「なんでもっと早くこんなナイスキャラの魅力に気付かなかったの?私!」と“ジャニタレ”と、ひとくくりで見ていた自分を深く反省した次第。 「せっかくだもの!記念♪記念☆」とばかりに、大野くん団扇(初めて手にしたジャニ団扇に大きさにビビる)とペンライトを購入し参戦!

ま、感想…と言ってもただただ“ジャニーズ・ライブ初体験”にいろいろとビックリするやら、感心するやら、呆気に取られるやら…と言った事は容易にお察しいただけるでしょうから割愛。 ただあらゆる角度からも楽しめるように“魅せる事に徹した演出”には本当に感心しました! 曲ごとに巨大スクリーンに映し出されるイメージ映像も凝ったモノで目に楽しくて注目したかったのだけど、せっかくの“生・嵐”。 メンバーを見る事を最優先にしていたので、周りの演出全体を楽しむ余裕はなく…残念。 バックで頑張るJr.やバンドの皆さんにも注目したかったんだけど…汗
あらゆる年齢層の女・女・・女・・女・・女・・女でビッシリ埋め尽くされたドーム(もちろん男性もチラホラ)はもの凄い熱気とパワーで「嵐人気スゴイ!女性は逞しいっ!」と圧倒されました。 私は1塁側スタンドの親子席のすぐ後ろだったのですが、お母さんの手作りの衣装(←歌のおにいさん)や小物を身につけてお行儀良く親子で嵐を応援する姿がなんとも微笑ましくてニッコリでした♪ そう!客席ウォッチングがめちゃめちゃ楽しかったなぁ~。
総括すると…嵐自身が誰よりも『嵐が好き!』で『ファン皆さんに感謝』という気持ちが凄く伝わってきて、そんな彼らを見てファンも幸せな気持ちになる…って感じのライブでした。
10周年…更なる飛躍の彼らに期待しつつ「私も頑張らなくては!」と発破をかけられました。 すっごく楽しかった♪

本日のセットリスト

・感謝カンゲキ雨嵐
・LuckyMan ~ ご挨拶 ~
・風の向こうへ
・We Can MaKe it
・CrazyMoon~キミ・ハ・ムテキ~
・PIKA☆NCHI(相葉さんソロ)
・HORIZON
・DANGAN-LINER
・アレルギー
・ココロチラリ
・Carnival Night part2
・言葉より大切なもの(二宮さんソロ)
~ バンド紹介・5×10orchestra ~
・Everything
・瞳の中のGalaxy
・アオゾラペダル
・台風ジェネレーション
・曇りのち、快晴(大野さんソロ)
・a Day in Our Life
・ハダシの未来
・Oh Yeah !
・Step and Go
・Beautiful Days
~ MC ~
・とまどいながら(櫻井さんソロ)
・Wish(松本さんソロ)
・僕が僕のすべて
・Attack it!
・Truth
・明日の記憶
・ARASHI Anniversary 1999-2009 メドレー
A・RA・SHI/SUNRISE日本/君のために僕がいる/時代/ナイスな心意気/PIKA☆NCHI/とまどいながら/言葉より大切なもの/Hero/サクラ咲ケ/WISH/きっと大丈夫/Love so Sweet/Happiness/Believe
~ ご挨拶 ~
・5×10
ENCORE-1
・PIKA☆☆NCHI double/明日に向かって/できるだけ/One Love
ENCORE-2
・ファイトソング/五里霧中/season

ダンス・オブ・ヴァンパイア【博多座】

ハマる人はすご~くハマるけど、そうじゃなかったらホントに受け付けられない作品だよ」と初演を観た方から伺ってはいました。 で、臨んだ初観劇でしたが…私は完全に後者でした、ね汗
私は…登場人物の誰かの気持ちに心を寄せて観劇するタイプのようですが、この作品には誰ひとりとしてそういうキャラクターが皆無だったのが要因…なのか? う~ん。
ご贔屓の石川禅さんが初演の市村正親さんからバトンタッチしてアブロンシウス教授で奮闘されてますが…禅さんがご出演、というだけでリピートはキツイ汗
一曲も耳に残る歌がなかったのは驚き。
作品自体は…だったので個々の役者さんに注目しての観劇
ちひろちゃんは観る度に歌が上手くなってるなぁ~とか、禅さんはさすがに達者だなぁ…とか、歌える駒田さんの歌が全く聴けないのはもったいないなぁ~(けどこの役は駒田さんしか~)、圭吾さんは期待を裏切らないなぁ~、いずみんの若作りぶりがちょっとキツかったなぁ~、祐一郎さんは何やっても山口祐一郎が勝つんだなぁ…って、そんな感想です。
で、一番楽しめたのは劇団四季時代に好きだったダンサー・蔡暁強さんのダンスに再会できた事星星星 全身バネのような素晴らしい跳躍と小柄な体いっぱい使ってのダイナミックなダンスは健在で、群舞にあっても自然と目が惹き付けられ、蔡さんが舞台に立っている時は蔡さんばかり観てました♪ 今後どんな作品であのダンスに再会できるのか?楽しみです☆
終演後のトークショーは駒田さん司会のもと、参加メンバーは山口さん、禅さん、ちひろちゃん、いづみん。 内容は全て公式サイト等に上がっているので割愛。 山口さんへの質問で「息子の教育を間違ったと思いませんか?」というのには爆笑! 舞台の記録として?自分のミスの記録として?のMYノート持参の禅さんが“らしく”てニッコリ。