六月博多座歌舞伎・夜の部【博多座】

なんと~汗 博多座では“今年初めての歌舞伎公演”です!!!
しかしながら…“博多座開場10周年記念”というのに、この座組でこの演目(すいません!だって愚痴りたくもなるでしょ?悲しい) 【船乗り込み】も謎の中止だったし、6月で“大歌舞伎”じゃナイなんて、初めてですよ怒り “さよなら歌舞伎座公演”とこの10周年がカチ合ってしまった不運を嘆くしかありませんが、10年前のあの開場時の大歌舞伎の豪華さを懐かしく思い出し、あまりにも寂しい内容に涙。 『10年ひと昔』…もう博多座で“大歌舞伎”がかかる事はナイんでしょうか?
博多座も“イヤホンガイド無料サービス”など『地元に歌舞伎人気が根付くまで』と10年間やってはみたものの…やはり興行的には厳しい事が多い歌舞伎公演(イヤホンガイドは今公演から有料に) もう見切りが付いた…という事でしょうか? 松竹から出向されていた人も本社に戻ってしまい、ますます寂しい感じの博多座歌舞伎公演。 まだ“あるだけ良し”とせねば…なんでしょうかねぇ悲しい
…と、どうしても今公演に関しては愚痴から入ってしまわざるおえなくなってしまったのですが、本日は【着物の日】という事で行って参りました。 着物着用者への粗品は“ようじやミニ手鏡”。 私は嬉しかったのですが、友人曰く『店の景品として“鏡”って驚いた!』そうで、『鏡=人が映る→人が移る→客が逃げる』っていう意味があるんですって! ご存知でした? 博多座~、だから歌舞伎公演が…冷や汗(以下省略) 着物比率はいつもの【着物の日】よりは、かなり低かったような気がしました(曇天だったからかな?)

木下蔭真砂白浪

2001年10月の南座公演には遠征しました。 その時は翫雀さん、扇雀さん、橋之助さん、染五郎さん…という初代・小笠原騒動チーム?での上演。 初演時の評価がビミョ~だった印象なので、今月博多座でのその時以来8年振りの再演に驚きました。 だって『サルティンバンコ翫雀さん』と『モスラに乗った扇雀さん』ぐらしか記憶に残ってナイんだもの~汗

舞台進行と共に「あぁ、そうだった!そうだった~」と思い出しながらの観劇でしたが、橋之助さん@石川五右衛門は宙乗りも含めてその奮闘ぶりに拍手ではありますが、なぁ~んか、やっぱりどうしても“五右衛門”って感じがしないんです(私は) 悪党ぶりは感じられるのですが、スケール感に欠けると言いますか…汗
歌舞伎の持つケレン味たっぷの演出がふんだんに盛り込まれて目には楽しめるものの、せっかくの“通し狂言”でありながら、今ひとつ話が解りづらく詰め込み過ぎて散漫な印象を持ったのは私だけでしょうか? これだけサービス精神モリモリに盛っているのに…面白くナイ(私は) 初演で観た時にこれだけ印象に残っていなかったのは仕方がなかったんだなぁ~と。 8年前とは脚本も演出も変更はあっているでしょうけど…改善が見られなかったのか?初演と同じ印象で残念でした悲しい
その中にあって扇雀さん@女盗賊お峰のナイスキャラは今回も印象的で態度の豹変振りに客席は湧きました♪ 初演では翫雀さんが演じた仁木太郎勘太郎さん。 「サルティンバンコ翫雀さん!」と大ウケした演出は健在でしたが、落下途中に両手を羽ばたいて笑いを誘う様は勘三郎さんソックリ!で驚きました。 声や表情もますますお父さんの面影が色濃くなっている勘太郎さんは…ちょっとコピー過ぎて…失礼ながら気持ち悪く感じる事も(上手いんです、けど~)
この演目、またの再演は…ビミョ~だな汗

藤 娘

七之助さん@藤の精。 七之助さんでは初めて拝見しましたが…コレといって印象に残るものがナイ。 しかし悪かった、という印象もナイ。 久々“娘”にふさわしい年齢の役者で観たのは救いだったな~(かなりの毒舌)
今回、実は…残念ながら花形?全員が揃う演目がナイんですね。 演目の構成上仕方がないのかもしれないけど、全員そろい踏み☆って感じのものが短い舞踏でもイイから観てみたかったです。
で、千穐楽を過ぎて…自分でビックリなんですが、結局夜の部を一回観ただけで、筋書きさえ購入せず(舞台写真が入ってから…と思っていたら完全に忘却) 【近江のお兼】は幕見を…って思っていたのけど、それもスッカリ忘れており~汗 どうやら今回の座組&演目に対し、思った以上に自分の観劇意欲が萎えてしまったようです…悲しい
ちなみに昼の部は【金閣寺】【近江のお兼/お祭り】【封印切】でした。