恋ぶみ屋一葉【博多座】

思いがけず観劇。
浅丘ルリ子さんの博多座ご出演は2001年1月公演【墨東綺潭】から7年振りとの事で、私は生・ルリ子さんは初めて。
日頃のメイクから“まるで舞台化粧”のようなルリ子さん汗ですから、舞台に立っていらっしゃるお姿を拝見しても「あ、間違いなく浅丘ルリ子だ」という印象。
驚いたのは客層。 年輩の男性がすっごく多いんです! これは…ルリ子人気でしょうか???
お芝居も客席も“大人~☆”な印象でした。
私、このお芝居は全く予備知識なく観劇に臨んだので「あ、樋口一葉のお話じゃないんだ…」と幕が開いて気が付いた次第汗 実は林芙美子の生涯を描いたお芝居【放浪記】がメチャメチャ苦手なので、24才でこの世を去った一葉の生涯を描いてたら、どんだけもっとどんより~かと勝手に思い込んでたんです。 失礼!

まず開演前に下ろされている芝居幕がと~っても素敵☆ 七夕の短冊のような…行書体でサラサラと書かれ文章がデザインされてるもので“しっとりとした品のある質感”を感じさせるような感じ。 あの芝居幕にいつも思う事、歌舞伎の祝幕とかもだけど…全く布の継ぎ目が見えないんだけど、一枚布って事ナイですよね? あんな大きな布を印刷できる機械ってあるの?!
セットもすごく造り込んであって素敵でしたし、次から次へと着替える着物も目に艶やかでと~っても目の保養になりました♪
樋口一葉に憧れ、荒物店主兼遊女の恋文の代筆を営んでいる浅丘ルリ子さん@奈津。 キップが良くって、可愛らしくって前向きな女性をルリ子さんが生き生きと好演。 私、彼女は“謎のあるどっしりと構えた女性”役で拝見する事が多かったので、すごく新鮮でした!
対して奈津が恋心を抱く流行作家には近藤正臣さん@涼月。 近藤さんの博多座ご出演はけっこうな回数あるかと思うのですが、このお役が一番印象的☆ バシッと立ち廻りを決めたかと思えばコミカルな感じも◎ カーテンコールでは花道2:8辺りから舞台にヒラリと斜めジャンプをした所☆ お若い!
世代的にテンション↑だったのは岡本健一さん(by男闘呼組)が冴えない書生で、小田茜さん(by全国美少女コンテストグランブリ)がしっとりとした芸者でご出演だった事。 別にファンだった訳じゃナイけど…なんだか何故だか感慨深いものがありました~
どうでもイイ情報ですが、岡本さんの息子さん、Hey! Say! JUMPのメンバーだとは初めて知りました(岡本圭人くん)汗 私も年を取るはずだわ…汗

人間になりたがった猫【宗像ユリックス】

福岡シティ劇場にて2004年夏に観て以来の観劇です。 ファミリーミュージカルの中でも一番好きな作品なので、お目当ての役者さんの出演はナイものの、久々の“素敵な友達”との対面にワクワク♪
会場は昨年のユタには及ばないものの、まずまずの入りだったかと。 しかし、床に敷き詰められたカーペットがやたらカビ臭くて閉口冷や汗 出入り口が何故かしら一カ所のみしか解放しておらず、ものすご~く人が溜まって対流が悪いうえ、係員の誘導も悪く…この会場で何度か観劇しているけど、ここまで観劇環境が悪かったのは初めて怒り
ぺろぺろスワガード
冒頭のライオネルの猫着ぐるみって…口元の部分変わりましたよね? 以前は頭の部分は口元まで完全に覆ってて、目しか開いていなかったかと思ったのですが??? 顔の下部分は完全に露出していたので驚いたのですが~。
柿澤勇人さん@ライオネルって、最近デビューですよね? 私は多分、初遭遇の役者さんかと思われます。 イイ! ピッタリ♪ 上手いっ☆ 歌はちょっと不安定な所もあるけれど、演技・ダンス…共に充分に許容範囲なので、これから回数を重ねていけばもっともっと↑↑↑かと。 お顔や髪型はかなり和風ですが“ライオネル”というキャラクターとして生きている感じ
“白鳥の王様”でスワガード達と立ち廻る際、俊敏に猫の軽やかさで机の上に飛び乗る…というのが唯一残念でしたが、すごく好感の持てるライオネルでした。
しかし柿澤さん、汗がスゴイ! 今まで観た役者さんの中で“汗っかきNo.1”でしたっ。 回転時のスプリンクラー度が半端ナイ。 汗が止まってる事が全くなくダダ流れっぱなし。 スゴイ、とにかく凄い…。
今後、他の作品で拝見出来る事がすっごく楽しみな役者さんとなりました♪
小川美緒さん@ジリアン。 広島BBのバベットでは遭遇出来なかったので、これまた初めて遭遇となりました。 ヴィジュアルはお人形さんのような完璧なヒロイン路線ですが、他は…き、厳しい~っ冷や汗 登場のソロの…まるで昭和のアイドル曲のようなお手振りふりつけは、何なのでしょうか?!  以前はホウキを手に掃除の合間に、しっとりと歌い上げてる~って感じでしたよね。 『これぞ劇団四季の開口法』というセリフ回しで、演技は…あの~、ぎこちなさ過ぎます汗

種井静夫さん@ステファヌスで、すっごくお得感が! 歌、さすがにウマ~、上手過ぎ~♪ コロンとした体型だから、群衆のドコに紛れていてもすぐに博士を発見してしまう愛らしさ☆
吉谷昭雄さん@タドベリ。 渋谷さん以外で観るのが初めてだったけど、演じる人が違うとタドベリってこんなにもニッコリ、クスリと笑えるキャラクターになるんだなぁ~と思った次第。 吉谷さん、歌、上手いんだなぁ(失礼!)と思わされた一面。
川原洋一郎さん@スワガード相変わらず最高にチャーミングで、客席多いに湧いた!湧いた! お見送り時、背がと~ってもお高かくってダンディな方だったのでビックリしました。
トリバーは…どうしても服部良子さんの面影を重ねて観てしまってしんみり~悲しい

劇場 キャスト
ステファヌス:種井静夫/ライオネル:柿澤勇人/ジリアン:小川美緒/タドベリ:吉谷昭雄/トリバー:菅本烈子/スワガード:川原洋一郎