屋根の上のヴァイオリン弾き・千穐楽【博多座】

2006年の博多座公演の幕開け【屋根の上のヴァイオリン弾き】が本日千穐楽を迎えました。
昨年の11月公演【モーツァルト!】で博多座初お目見えだった市村正親さんが、早くも再び博多座へ…しかも全く違った父親像で登場☆
あまりにも有名な作品ですが、博多座でかかるのは今回が初めて。 私自身も今公演が初観劇となり初日開け直後と、本日の千穐楽、二回の観劇を楽しみました。
とりあえず千穐楽のカーテンコールのご挨拶の様子をレポート。
(※こんな感じの内容を言っていた…という事でお許しを~)

よつばのクローバー 市村正親さん@テヴィエ
森繁さん、上條さん、西田さんに続き“四代目テヴィエ”として、この博多座で1ヶ月間公演をして参りました。 東宝からは「体が動く限りはテヴィエを続けてくれ」と言われました(大きな拍手) 森繁さんは…何才まで? 80すぎ? そんなには演れないけど。
よつばのクローバー 浅茅陽子さん@ゴールデ
いつも恐く怒鳴ってばかりでしたが…。 この素晴らしいカンパニーに参加出来てとても光栄でしたし、またこの作品で…このカンパニーで博多座に戻ってかられたら。 その時にまた私も参加出来ているといいな。
よつばのクローバー 匠ひびきさん@ツァイテル
カンパニーや博多座、そして博多の暖かい皆さんに支えられて無事千穐楽を迎えられました。
よつばのクローバー 駒田一さん@モーテル
僕は博多座が大好きなのでこのまま残って来月の歌舞伎公演に出たいくらいです!(是非そうしてくださいっ♪) でも東京公演が控えているので…あちらで頑張ります!
よつばのクローバー 剱持たまきさん@ホーデル
今、シベリアから戻って参りました ホーデルという女の子は本当に真っすぐで強くて…私にとっては大きな役です。 また来月、日生劇場でも頑張ります。
よつばのクローバー 吉野圭吾さん@パーチック
アナテフカ村の皆さん、生意気な口をきいてすみません!(と出演者一同に向かっておじぎ) え~っと、こ~ゆ~挨拶は慣れていないので…。 でもまた来月も生意気な口をたたきます!
よつばのクローバー 安倍麻美さん@チャヴァ
とにかく舞台というのが初めてなのでとても不安でいっぱいでした。 出演者、スタッフ、お客様…皆さんの暖かさに支えられてやって来れました。 これからも頑張ります(終始涙声)
よつばのクローバー 中西陽介さん@フョートカ
え~っと…三階の皆さん聞こえますかぁ~?(マイクが生きてなかったのかな?) とても楽しい一ヶ月間でした。 またこの劇場に来れたらイイなと思っています(「おいで」と客席から声が♪)
よつばのクローバー 鶴田忍さん@ラザール
聞く所によると九州一円、そして海を渡って山口や広島からも観にきて下さったそうで嬉しいです。 来月もまたテヴィエに嫌われます。
とても暖かいカンパニーの様子が各々の様子に見てとれてニッコリでした。 来月の日生劇場で、更なる結束アップ&パワーアップの舞台が楽しみですね♪

美女と野獣【福岡シティ劇場】2005.5/8~2006.1.22観劇キャスト一覧

通いに通った自分のアホ記録として…鉛筆

01. 晴れ 2005.05.08(日) 初日
ビースト:柳瀬大輔/ベル:井上智恵/モリース:松下武史/ガストン:深水彰彦/ルミエール:道口瑞之/ルフウ:遊佐真一/コッグスワース:吉谷明雄/ミセス・ポット:早水小夜子/タンス夫人:武 木綿子/バベット:井田安寿/チップ:岸本美香/ムッシュー・ダルク:高橋辰也

02. 晴れ 2005.05.19(木) 福岡シティ劇場10th特別カーテンコール
ビースト:柳瀬大輔/ベル:井上智恵/モリース:松下武史/ガストン:田島雅彦/ルミエール:道口瑞之/ルフウ:遊佐真一/コッグスワース:吉谷明雄/ミセス・ポット:早水小夜子/タンス夫人:武 木綿子/バベット:井田安寿/チップ:岸本美香/ムッシュー・ダルク:高橋辰也

03. 晴れ 2005.05.21(土) 福岡シティ劇場10th特別カーテンコール
ビースト:柳瀬大輔/ベル:井上智恵/モリース:松下武史/ガストン:田島雅彦/ルミエール:道口瑞之/ルフウ:遊佐真一/コッグスワース:吉谷明雄/ミセス・ポット:早水小夜子/タンス夫人:武 木綿子/バベット:井田安寿/チップ:岸本美香/ムッシュー・ダルク:高橋辰也

04. 月 2005.06.01(水) 福岡シティ劇場通算2500回公演記念グッズプゼント開始
ビースト:柳瀬大輔/ベル:木村花代/モリース:松下武史/ガストン:田島雅彦/ルミエール:道口瑞之/ルフウ:遊佐真一/コッグスワース:吉谷明雄/ミセス・ポット:奥田久美子/タンス夫人:織笠里佳子/バベット:井田安寿/チップ:岸本美香/ムッシュー・ダルク:高橋辰也

05. 月 2005.06.15(金) リハーサル見学会(The Mob Song~Bell)
ビースト:柳瀬大輔/ベル:井上智恵/モリース:松下武史/ガストン:田島雅彦/ルミエール:道口瑞之/ルフウ:遊佐真一/コッグスワース:吉谷明雄/ミセス・ポット:奥田久美子/タンス夫人:織笠里佳子/バベット:井田安寿/チップ:岸本美香/ムッシュー・ダルク:高橋辰也

06. 晴れ 2005.06.19(日) オフステージトークイベント
ビースト:柳瀬大輔/ベル:井上智恵/モリース:松下武史/ガストン:田島雅彦/ルミエール:道口瑞之/ルフウ:遊佐真一/コッグスワース:吉谷明雄/ミセス・ポット:奥田久美子/タンス夫人:織笠里佳子/バベット:井田安寿/チップ:岸本美香/ムッシュー・ダルク:高橋辰也

07. 月 2005.07.15(金) バックステージツアー
ビースト:柳瀬大輔/ベル:木村花代/モリース:松下武史/ガストン:新木啓介/ルミエール:道口瑞之/ルフウ:遊佐真一/コッグスワース:小林アトム/ミセス・ポット:奥田久美子/タンス夫人:織笠里佳子/バベット:竹村千穂/チップ:川良美由紀/ムッシュー・ダルク:高橋辰也

08. 月 2005.07.29(金)
ビースト:柳瀬大輔/ベル:木村花代/モリース:林 和男/ガストン:新木啓介/ルミエール:道口瑞之/ルフウ:遊佐真一/コッグスワース:吉谷昭雄/ミセス・ポット:奥田久美子/タンス夫人:織笠里佳子/バベット:竹村千穂/チップ:川良美由紀/ムッシュー・ダルク:高橋辰也

09. 晴れ 2005.08.10(水) リトルプリンセス&ブリンス
ビースト:柳瀬大輔/ベル:秋本みな子/モリース:高橋辰也/ガストン:新木啓介/ルミエール:道口瑞之/ルフウ:遊佐真一/コッグスワース:吉谷昭雄/ミセス・ポット:奥田久美子/タンス夫人:織笠里佳子/バベット:竹村千穂/チップ:岸本美香/ムッシュー・ダルク:長 祐二

10. 晴れ 2005.08.24(水)
ビースト:柳瀬大輔/ベル:木村花代/モリース:林 和男/ガストン:野中万寿夫/ルミエール:下村尊則/ルフウ:江上健二/コッグスワース:吉谷昭雄/ミセス・ポット:奥田久美子/タンス夫人:織笠里佳子/バベット:井田安寿/チップ:岸本美香/ムッシュー・ダルク:長 祐二

11. 晴れ 2005.08.31(水)
ビースト:柳瀬大輔/ベル:木村花代/モリース:林 和男/ガストン:野中万寿夫/ルミエール:下村尊則/ルフウ:江上健二/コッグスワース:吉谷昭雄/ミセス・ポット:奥田久美子/タンス夫人:織笠里佳子/バベット:井田安寿/チップ:岸本美香/ムッシュー・ダルク:長 祐二

12. 月 2005.09.02(金) おとなのソワレ(バラプレゼント)
ビースト:柳瀬大輔/ベル:沼尾みゆき(本日デビュー☆)/モリース:林 和男/ガストン:野中万寿夫/ルミエール:下村尊則/ルフウ:江上健二/コッグスワース:吉谷昭雄/ミセス・ポット:奥田久美子/タンス夫人:織笠里佳子/バベット:井田安寿/チップ:岸本美香/ムッシュー・ダルク:長 祐二

13. 月 2005.09.21(水) おとなのソワレ(グッズプレゼント)
ビースト:柳瀬大輔/ベル:坂本里咲/モリース:高橋辰也/ガストン:野中万寿夫/ルミエール:道口瑞之/ルフウ:遊佐真一/コッグスワース:吉谷昭雄/ミセス・ポット:末次美沙緒/タンス夫人:織笠里佳子/バベット:八田亜哉香/チップ:川良美由紀/ムッシュー・ダルク:長 祐二

14. 晴れ 2005.09.29(木)
ビースト:柳瀬大輔/ベル:坂本里咲/モリース:高橋辰也/ガストン:野中万寿夫/ルミエール:道口瑞之/ルフウ:遊佐真一/コッグスワース:吉谷昭雄/ミセス・ポット:末次美沙緒/タンス夫人:織笠里佳子/バベット:八田亜哉香/チップ:川良美由紀/ムッシュー・ダルク:長 祐二

15. 月 2005.10.07(金) リハーサル見学会(Gaston)
ビースト:柳瀬大輔/ベル:木村花代/モリース:高橋辰也/ガストン:吉原光夫/ルミエール:道口瑞之/ルフウ:遊佐真一/コッグスワース:吉谷昭雄/ミセス・ポット:末次美沙緒/タンス夫人:織笠里佳子/バベット:八田亜哉香/チップ:川良美由紀/ムッシュー・ダルク:長 祐二

16. 晴れ 2005.10.16(日) リハーサル見学会(Be Our Guest)
ビースト:キムスンラ/ベル:沼尾みゆき/モリース:高橋辰也/ガストン:吉原光夫/ルミエール:道口瑞之/ルフウ:遊佐真一/コッグスワース:吉谷昭雄/ミセス・ポット:末次美沙緒/タンス夫人:織笠里佳子/バベット:八田亜哉香/チップ:川良美由紀/ムッシュー・ダルク:長 祐二

17. 月 2005.10.22(土)
ビースト:キムスンラ/ベル:五東由衣/モリース:高橋辰也/ガストン:吉原光夫/ルミエール:道口瑞之/ルフウ:遊佐真一/コッグスワース:吉谷昭雄/ミセス・ポット:奥田久美子/タンス夫人:織笠里佳子/バベット:八田亜哉香/チップ:川良美由紀/ムッシュー・ダルク:長 祐二

18. 月 2005.10.28(金) 『10th Anniversary』秋のセンター試験
ビースト:キムスンラ/ベル:沼尾みゆき/モリース:高橋辰也/ガストン:吉原光夫/ルミエール:道口瑞之/ルフウ:遊佐真一/コッグスワース:吉谷昭雄/ミセス・ポット:奥田久美子/タンス夫人:織笠里佳子/バベット:井田安寿/チップ:川良美由紀/ムッシュー・ダルク:長 祐二

19. 晴れ 2005.11.06(日) “おもてなし”ツアー
ビースト:キムスンラ/ベル:沼尾みゆき/モリース:高橋辰也/ガストン:吉原光夫/ルミエール:道口瑞之/ルフウ:遊佐真一/コッグスワース:吉谷昭雄/ミセス・ポット:奥田久美子/タンス夫人:織笠里佳子/バベット:井田安寿/チップ:川良美由紀/ムッシュー・ダルク:長 祐二

20. 晴れ 2005.11.09(水) 『10th Anniversary』秋のセンター試験
ビースト:キムスンラ/ベル:井上智恵/モリース:高橋辰也/ガストン:吉原光夫/ルミエール:道口瑞之/ルフウ:遊佐真一/コッグスワース:吉谷昭雄/ミセス・ポット:奥田久美子/タンス夫人:織笠里佳子/バベット:井田安寿/チップ:川良美由紀/ムッシュー・ダルク:長 祐二

21. 月 2005.11.16(水)
ビースト:佐野正幸/ベル:井上智恵/モリース:高橋辰也/ガストン:吉原光夫/ルミエール:百々義則(本日デビュー☆)/ルフウ:遊佐真一/コッグスワース:吉谷昭雄/ミセス・ポット:岩本潤子/タンス夫人:織笠里佳子/バベット:井田安寿/チップ:川良美由紀/ムッシュー・ダルク:長 祐二

22. 晴れ 2005.11.24(木) 『美女と野獣』10周年記念特別カーテンコール
ビースト:佐野正幸/ベル:井上智恵/モリース:高橋辰也/ガストン:吉原光夫/ルミエール:百々義則/ルフウ:遊佐真一/コッグスワース:吉谷昭雄/ミセス・ポット:岩本潤子/タンス夫人:織笠里佳子/バベット:井田安寿/チップ:川良美由紀/ムッシュー・ダルク:長 祐二

23. 月 2005.11.26(土)
ビースト:佐野正幸/ベル:井上智恵/モリース:高橋辰也/ガストン:吉原光夫/ルミエール:百々義則/ルフウ:遊佐真一/コッグスワース:吉谷昭雄/ミセス・ポット:岩本潤子/タンス夫人:織笠里佳子/バベット:井田安寿/チップ:川良美由紀/ムッシュー・ダルク:長 祐二

24. 晴れ 2005.12.02(金)
ビースト:佐野正幸/ベル:井上智恵/モリース:高橋辰也/ガストン:吉原光夫/ルミエール:百々義則/ルフウ:遊佐真一/コッグスワース:吉谷昭雄/ミセス・ポット:岩本潤子/タンス夫人:織笠里佳子/バベット:井田安寿/チップ:川良美由紀/ムッシュー・ダルク:長 祐二

25. 晴れ 2005.12.22(木) クリスマスウィーク特別カーテンコール
ビースト:佐野正幸/ベル:井上智恵/モリース:高橋辰也/ガストン:吉原光夫/ルミエール:百々義則/ルフウ:江上健二/コッグスワース:吉谷昭雄/ミセス・ポット:岩本潤子/タンス夫人:織笠里佳子/バベット:井田安寿/チップ:川良美由紀/ムッシュー・ダルク:寺田真実

26. 晴れ 2006.01.01(日)
ビースト:佐野正幸/ベル:井上智恵/モリース:高橋辰也/ガストン:吉原光夫/ルミエール:百々義則/ルフウ:江上健二/コッグスワース:吉谷昭雄/ミセス・ポット:岩本潤子/タンス夫人:織笠里佳子/バベット:井田安寿/チップ:川良美由紀/ムッシュー・ダルク:寺田真実

27. 晴れ 2006.01.22(日) 千穐楽
ビースト:柳瀬大輔/ベル:井上智恵/モリース:高橋辰也/ガストン:吉原光夫/ルミエール:下村尊則/ルフウ:江上健二/コッグスワース:吉谷昭雄/ミセス・ポット:早水小夜子/タンス夫人:織笠里佳子/バベット:井田安寿/チップ:川良美由紀/ムッシュー・ダルク:寺田真実

美女と野獣・千穐楽【福岡シティ劇場】

昨年2005年5月8日に開幕しロングラン公演を続けていた【美女と野獣】が通算公演回数238回をもって千穐楽を迎えました。
福岡BB千穐楽
劇場内は演目の象徴でもある赤いバラの花で華やかに彩られ、今公演最後の舞台をしっかり見納めようとの賑わい☆
実際のところ、今公演は『福岡シティ劇場の存続を賭けた公演』であり、期間中は正直言ってその存続が心配になる入りの時にも遭遇しましたので…今日の賑わいが、公演期間中のいくらかにでも分散できてれば…と口惜しくも思ったりしました。 と、言っても千穐楽公演は殆どが熱烈なリピーター客なんでしょうけどね。
とにもかくにも一応成功公演だったようで、5月からは【アイーダ】の上演が決定! ま、次回作も『福岡シティ劇場の存続を賭けた公演』である事は間違いないようですが、福岡初上陸の作品なので…結果に期待したいです。
さて、私はご贔屓役者さんのご出演もあって千穐楽のこの日まで結果的に☆☆回もの観劇を重ねる事となった訳ですが、“ロングラン公演に通う”という経験が初めてだったので、役者さんの…キャスト・チェンジやデビューしてからの成長過程を拝見するなど、いつもとは違った舞台観劇の楽しみも知りました
きっと役者さんの中には開幕から千穐楽まで完投された方もいらっしゃった事でしょうね。 お疲れさま&有り難うございました。
で、本日の舞台。 何故かしら普段では考えられないミス頻発?で、ほぼ全員がリピーターの観客はその度に凍り付いた訳ですが…終わり良ければ全て良し! 全体的には、観る側の気持ちも手伝って見慣れている各々のシーンにも感動を新たにしながら作品としばしの別れを存分に惜しむ事が出来ました。
カーテンコールにおいて、下村さん@ルミエールのご挨拶の中に「Merci~ beaucoup 福岡」とありましたが…私もBBカンパニーの皆様に「Merci beaucoup」と声を大にして言わせていただきます!
今公演、演目を存分に楽しんだのはもちろんですが、観劇を通して新たな出逢いも沢山あり、とても嬉しい思い出深い作品となった事は書き添えておきたいと思います♪

青い旗キャスト
ビースト:柳瀬大輔/ベル:井上智恵/モリース:高橋辰也/ガストン:吉原光夫/ルミエール:下村尊則/ルフウ:江上健二/コッグスワース:吉谷昭雄/ミセス・ポット:早水小夜子/タンス夫人:織笠里佳子/バベット:井田安寿/チップ:川良美由紀/ムッシュー・ダルク:寺田真実

壽 初春大歌舞伎・夜の部【松竹座】

神霊矢口渡

孝太郎さん@お舟は今回が初役だったんですね もう何度もされている印象があったので驚きでした。
前半の…薪車さん@新田義峯を見染めて態度が豹変する辺り、春猿さん@傾城うてなの事を「奥さん?妹さん?」と尋ねるまでの恋する乙女ぶりは予想通りの可愛らしさでニッコリ。 どなたが演じられても、お盆を鏡のように使ってそれに映る義峯をウットリと見とれる場面は好きなんですけど…良かったです♪
ただ全体的にちょっとバタバタと動き回る印象が、ガサツな雑な感じに見えて気になりましたが…田舎娘?だからそれでイイのかしら? 上手く表現できないのですが「頑張ってます」って気持ちが前に出過ぎて…観てて疲れるというか?
ですから手負いになった後半の方が“イイ感じ”に押さえられていて好きでした。 ラスト、櫓で両手を合せて微笑む様には「なんて表情しているの~」と、ガツンとやられました。 だから孝太郎さんという役者さん、好きなんだなぁ。
弥十郎さん@渡し守頓兵衛も初役との事。 姿からもして大きく、壁を壊して家に入る様、大きな体を折ってちんまりと縁の下に潜り込む様には滑稽な可笑し味を強く感じました。 誤って娘を刺し、その瀕死の娘を見ながら裏切りを責めるくだりは“強欲非道”ぶりがよく出ていました

仮名手本忠臣蔵【落人】

ただひと言「綺麗~」☆ 眼福、眼福~と客席は皆鑑賞していた事でしょうね。
幸せな未来は望めないけど、こうして二人で居る今が幸せ…というような気持ちが伝わってきて、この後の悲劇を知っているだけにせつなく観てしまいます。
そこへあって…猿弥さん@鷺坂伴内の登場ですよ☆
花道の出だけでも笑えるあの猿弥さんのキャラクターは最強です! コロコロと…ヒョコヒョコと拵えだけでないキャラクターのに可笑し味が最高に表現されていて良かったです。
歌舞伎界一の名コンビの美しい舞踏に猿弥さんがこうして絡む。 感慨深いものがあり、笑いながらもウルッときてしまった私です。

仮名手本忠臣蔵【五、六段目】

段治郎さん×仁左衛門さんのツーショット。 こんな舞台を拝める日が来ようとは…。 芝居うんぬんよりも【山崎街道鉄砲渡しの場】では、段治郎ファンとしては感慨深いものがあり、涙ぐんでしまいました悲しい
段治郎さん@千崎弥五郎は“熱血”な感じですね。 今公演では一番このお役が好演でした。
愛之助さん@斧定九郎 出だけで「うわぁ~、この人悪人だよ」って判る風情。 目の動きや立ち廻る様で不気味さ十分のところにひと言つぶやく「五十両~」にゾゾ~ッ。 黒×白×赤の色彩の対比が美しく色悪の色気充分でした♪
竹三郎さん@母おかや も~う、も~う泣かされました 仁左衛門さん@勘平×玉三郎さん@おかる…な訳で、それだけで納得というか満足させられる部分もあるかもしれませんが『それだけ(主役)では舞台というのは成り立っているんじゃないんだよ』という事を観た感動的なおかやでした。
夫を殺したのは婿ではないかと疑い、確信を持ち責め、それが間違いであったと詫びる…この場で一番心を寄せて観たのは“おかや”に、でした。
勘違いから己の腹を切った勘平と、この一家の悲劇をより一層際立たせているのは竹三郎さん@母おかや。 素晴らしかった
あと特筆すべきは笑三郎さん@一文字屋お才。 おかみさん風情がなんとも自然で、シャキシャキと店を切り盛りしている様子がや仕事に対するプライドもみて取れて好演。 何を演っても上手い方だなぁ…と思っていたけど、このお役が私の中ではココ最近の中では最大のヒット☆

春調娘七草

『江戸の正月興行の吉例であった曽我物にちなみ、曽我五郎、十郎に静御前が絡み正月風俗の七草行事を題材に踊るという趣向の長唄舞踊』だそうですね。
“曽我兄弟と静御前”という組み合わせにいつも「」だったのですが…。
猿弥さん@曾我五郎は良かったです。 え~っと、やっぱり厳しいな、と思いました。 “型通り動いている”という印象で、“踊っている”んじゃナイ感じなんですよね。 特に段治郎さん@曾我十郎は、舞踏でいつも思うのですが、そのキャラクターの気持ちが入っていない感じがします。 表情が特に「いっぱい、いっばい」で…今後に期待。

壽 初春大歌舞伎・昼の部【松竹座】

毎年『その年の歌舞伎はじめは松竹座』なのですが…今年は藤十郎襲名の為、お目当ての翫雀さんは歌舞伎座へご出演。 「お江戸の一月公演は他の小屋でも歌舞伎公演がかかっているから今年は歌舞伎座かな」と思っておりました…が 松竹座の演目と配役が発表された時点で前言を瞬時に撤回。
やっぱり一月は松竹座ばい!」翫雀さんは来月博多座に来てくれるし♪
今公演の筋書きで…
仁左衛門さん『私なりの芝居の作り方を経験してもらえるイイ機会』
玉三郎さん『将来、この人たちが自分の一座をもった時の事を考えれば。今のうちに大きな役をやっておく、経験を積むことが何より大事』と語っていらっしゃいます。
今公演を拝見して、ただの歌舞伎一ファンながら「仁左衛門さん、玉三郎さん、本当に有り難うございます!」とこの舞台を観劇できる機会を得れた事にひたすら感謝でした。

義賢最期

今公演で一番楽しみにしていたのは…きっと多くの方もそうでしょうけど、愛之助さん@義賢! 仁左衛門さんのご指導の元、今回が初役で『生きているうちに1回できればいいなと思っていた遠い夢のような役』と愛之助さんご自身が語っていらっしゃった記事を読んでいたので、その意気込みたるやさぞ…と楽しみに観劇。
数年前の…それこそこの松竹座の一月公演で仁左衛門さん@義賢を拝見して以来観る【義賢最期】。 残念ながらその時は私が観劇する数日前に“戸板倒し”が予定とは逆の方向に倒れてしまった…とかで、仁左衛門さんがお怪我をされ、観る事が叶わず、私自身は“生の戸板倒し”を観るのは初めて。
今までのお役でも仁左衛門さんの面影を何故か彷彿とさせる部分もありましたが、今回は…うなりました。 正直、前半のどっしりした部分に“器の大きい大将”ぶりが薄く感じたのですが、白旗詮議からの心の底から絞り出すような気迫が素晴らしく、千畳敷を背景にズラリと軍兵がマイッタ・ポーズで居並ぶ中央に血だらけの形相で見得を切る大きさに、立派さにジ~ン!!
躍動感溢れる立ち廻りと“戸板倒し”や“仏倒れ”にはもちろん魅せられたのですが、一番印象に残ったのは花道での演技☆ 瀕死の状態で意識もうろうとなり突っ伏していたのが、ハッ!と顔を上げて気持ちだけで立ち上がる様は本当に感動的でした。
気迫溢れる熱演とその頑張りに心を打たれ、観劇後には舞台写真を購入。 仕事場に飾り、自分を鼓舞しています!
段治郎さん@下部折平の繻子奴ぶりは美しい…けど、こんなスマートな奴ってあまり観たコトなかったので違和感が。 実は多田蔵人行綱と正体を現してからも…見た目美しいのだけどなんだかサラッと流れてしまったような感がありました。 声に抑揚があるけど、平坦な感じというか、キャラクターの心情が伝わって来ないというか…魅力的なお役だと思うのだけど、ちょっと勿体ない感じが。
孝太郎さん@九郎助娘小万 やはりこのような世話女房のようなお役では「孝太郎さん上手いっ」と思ってしまいます。 いそいそと立ち振る舞う風情や、愛する者、信じるものを守る為、果敢に立ち廻る様はいつもながら応援しちゃいます。

十六夜清心

この演目の通しは関西でかかるのは初めてだそうですね? 私自身は仁左衛門さん×玉三郎さんコンビで…生の舞台拝見するのは初めて。
序幕の…玉三郎さん@十六夜と仁左衛門さん@清心のラブラブぶりって…スゴイんですね。 玉三郎さんって、相手が仁左衛門さんだと表情がとても穏やかな印象を受け、観ていると“幸せ~”のお裾分け”をいただいているような錯覚を受けます。
仁左衛門さん@清心の「幼い頃からの水練が仇となって死ねない~」って言う所はホント笑っちゃいますし、待ってました!の「しかし…待てよ~」はゾクッとする悪の色気があり、さすがな感がありました。
大詰での二人の変わりっぷりにはホントに笑えますが、あのヅラにはやっぱり…「美しい二人を観ていたい」そう思ってしまいます。
玉三郎さん@鬼薊のおさよ 玉三郎さんって悪婆演じていらっしゃる時って、嬉々とされている印象があるのですが、いかがでしょうか? 観てて何故だかいつもニッコリしちゃいます。
今公演、フル稼働の?猿弥さん@下男杢助実は寺沢塔十郎が痛快なラストを持ってっちゃうトコは、お話が分っていながらも「えええ~っ!」と驚き笑えます。 やっぱり木阿弥作品ってオモシロイ♪