福岡BB100回公演達成【福岡シティ劇場】

5月8日に初日が開け、本日が100回目の公演でした…と、いうのは全く知らずに何げに本日のチケットを、初日以来の1階S席を…今公演で自分的には一番イイお席を確保していたのです。
それは「大好きな夏も終わりに近づき寂しい限り ココはひとつ道口ルミエールを間近のお席で観劇して、元気をもらっちゃおう」という事で、張り切って用意したチケットだったのですが…。
下村ルミエールになってる…びっくり そりゃ、もういい加減お休みを取っていただきたかっですけど、ですけど…この日からだなんて悲しい そりゃ、下村ルミエールだって、観てみたかったけど、よりによってこの日だなんて。 福岡公演開幕以来の99回を道口ルミエールが頑張ってて、節目の100回目に居ないだなんて! ま、購入した段階ではキャストは不明ですから、その時点でカケなんですけど…やり切れなさ過ぎ(みな子ベルもまた観たかったのに~)
でも、今日のキャストはきっと四季ファンの方は突発したくなるキャスティングなのでしょうね? 私のようにガックリきてるのはきっと少数派でしょうから、愚痴はココまでにして…“豪華キャスティング”と言われた本日の福岡BB、ああ観て来てきたさ!
まず劇場に行くと…ポスターが下村ルミエールがセンターにバーンの京都公演の時のポスターに変わってて(京都劇場の印刷部分を隠してる~)、ロビーに置いてあった道口ルミエールの等身大(よりチョイ小さい)パネルはどっかへ片付けられてて、福岡シティ劇場の【Welcome下村ルミエール】な体勢に驚き、ショボ~ン。 ハッ!また愚痴りました汗
で、その下村尊則さん@ルミエールは…といいますと~私、初めての拝見でしたのでオリジナルキャストとの遭遇はやっぱり感激☆ お顔が洋風なうえ「ムッシュー、マドモアゼル、オードブル…」などのフランス語の所は思いっきりフランス語ちっくに発音。 表情もくるくる変わって、動きも細かく、愉快なフランス紳士な感じ 道口ルミエールは“燭台”としてビシッと姿勢良く両手を上げて立っている印象が強いのですが、下村ルミエールは結構ラフにクニャクニャと動き、手も片手を上げてもう一方はその肘を支えている(シュワッチ体勢)ポーズが多かったような。 「ぎっちょんちょんのチョンだ!」「なぁ~にビクビクしてるんですっ!」という所は驚くほどマンガ的にオーバーなんだけど、客席のドカン!という大きな笑いを一気にとる演技はスゴイなぁ…と。
印象的だったのは、魔法が溶けた後に初めてバベットを見た時の反応! 電気に撃たれたようなビビッとくるような反応で、久し振りに見た恋人の美しさに改めてハートを射抜かれた感じで、素晴らしかった。 『これが劇団四季・下村尊則だっ!』を拝見させていただきました。 ただ終始気になったのは、周りのキャストとの調和が取れていないような…一人で演技している感が(アタシ!アタシよ!(←何故かおねえ言葉)的な)感じられたのは…私だけでしょうか?
野中万寿夫さん@ガストン パンフレットには出演予定者として名を連ねてはいらっしゃいましたが、まさか本当に登場されるとは!と、一番驚いた本日のキャスティングでした。 で…どうだったか、と言いますと…『野中万寿夫さん、でした』 メイクのせい?もあるのか…とにかく“野中万寿夫さん”でした。 表情は他のガストンと比べて、いたずらっ子みたいな感じで豊かで、ユーモアがある感じなんだけど…“野中万寿夫さん”でした もちろん歌も演技もソツなく…ですが“野中万寿夫さん”でした(しつこい?)
江上健二さん@ルフウ 初めて拝見! セリフの時の声が遊佐さんにすごく似ててビックリ! お顔の造りも含めて全体的に細い方なので“愛嬌”という点では厳しいけれど、そこはやっぱりプロだなぁという奮闘ぶり。 森で拾ったマフラーについて、ベルとやり取りするシーンのリアクションに独自の工夫を観て、今後に期待大でした。
奥田久美子さん@ミセス・ポットのセリフまわし。 なんだかひどく開口が目立つようになってて…何か指導があったのかしら?と、気になりました。 とても不自然な…全体的にも硬い感じになってて、残念でした。
柳瀬大輔さん@ビースト 主要キャストでは唯一開幕からの続投でお疲れでしょうが、今日ほど、ビーストの感情が伝わってきたことはなかったです! 細かい表情がよく見えた…という事もあるのでしょうか。 歌は伸ばす部分などが短かったり、お疲れ具合が伺えた箇所があったけど、ますます役を掘り下げていらっしゃる印象で感動しきりでした。 「これで彼さえ居なければ」とベルに言われてガックリの所では、子供たちから「かわいそー」って声が。 ホント、思わず声に出しちゃうくらいビーストの反応に気持ちを寄せて観劇できた本日でした
さて本日は『福岡BB公演100回達成』☆ …だけど、カーテンコールは何も特別な事はなく、あっさりお開きでした。
夏休みもあとわずか。 さて~、9月以降のチケットの売れ行きが心配ですなぁ…。 ロングラン公演記録を伸ばす事が目標ではナイのだから、この100回公演達成後、どこまで続けられるのか?悲しいけれど劇場の存続を含めて厳しい見極めが必要そうですね。
でもね、福岡はけっこうギリギリになってチケット購入する傾向にあるんです。 そんな何ヶ月も先のスケジュールが分らない日のチケットを前もって購入するなんて…ね(九州人気質?) 洋服だって、ホントに寒くなってから冬物が売れ、ホントに暑くなってから夏物が売れ始める傾向が強い土地柄ですから…と、自分に言い聞かせているような感じで、ちょっとむなしかったり~。 頑張れ!福岡シティ劇場☆

青い旗キャスト
ビースト:柳瀬大輔/ベル:木村花代/モリース:林 和男/ガストン:野中万寿夫/ルミエール:下村尊則/ルフウ:江上健二/コッグスワース:吉谷昭雄/ミセス・ポット:奥田久美子/タンス夫人: 織笠里佳子/バベット:井田安寿/チップ:岸本美香/ムッシュー・ダルク:長 祐二

宝塚歌劇花組公演【博多座】

『8月の博多座はタカラヅカ』ですが、今まで規則正しく各組がローテーションで公演していたのですが、今年は間3年をおいたばかりの花組がまたまた登場(本来なら何組が来る予定だったっけ?) 前回の博多座公演では、春野寿美礼さんは男役トップお披露目だったので、更なるスケールアップの舞台を拝見できる事を楽しみに“年に一度のヅカ公演”観劇に行って参りました (娘役トップ・ふづき美世さんの退団が公演前に発表されました)

ミュージカル【マラケシュ・紅の墓標】

『1920年代のモロッコ独立運動、そして第一次世界大戦の世情を背景に、モロッコ内陸部の都市・マラケシュを舞台に展開する大人の恋の物語』…との演目紹介文を読み、ゲーリー・クーパー&マレーネ・ディートリッヒ主演の映画【モロッコ】みたいな感じかな~と拝見。
え~っと…正直な感想をひと言「訳、解らん」冷や汗
本なのか?演出なのか?…どちらの問題かはよく判らないけれど、難解な作品でした。 モロッコというヨーロッパ大陸に近いアフリカ大陸、というな独特の文化をもつ国のエキゾチックな雰囲気を舞台美術や衣装でうまく表現されていて、赤い砂が舞う埃っぽいカラカラとした乾いた空気感、いろんな人種が行き交う土地…という情景はとても伝わってきて、気持ちは完全にモロッコにトリップ!…だったのですがストーリーが難解な上、キャラクターが多く、各々のプロフィールが複雑で舞台が進むに連れて混乱。
ミュージカルなので歌で状況を説明していくのですが、その歌が…歌が~! 言葉もハッキリと聴き取れないうえ、掛け合いとかになると…もう全く解らん汗
この演目は今回の博多座公演で3度目にして最後の上演らしいのですが、『宝塚ファンでない、出演のジェンヌを全く知らない初見の観客の視点』に立っての再演の手直しはされたのか?は、はなはだ疑問でした。 多分、ご出演のジェンヌさん個人のファンの方なら、楽しめる所が随所に盛り込まれた作品となっていたのでしょうが、博多座という劇場の性質上、ここで公演するからには『ヅカファンの為のヅカ作品』であってはいけないと思うのですが、ご覧になった方、どのように思われましたか?
で…気になったキャラクターを~(ジェンヌ&役名は不明)
冒頭、赤いバラを1輪持って苦悩するストールの男性が登場。 「あ!【美女と野獣】のオープニングと一緒だ~♪」とツボ。 彼は最後まで一番難解な人物でした~。
ベリーダンサーのような人。 『蛇をイメージした女性ダンサーがいろいろな場面に登場するのもユニークな趣向』との解説。 それは…言われんと解らんかった~。 登場人物の心情を表すかのようなダンスをその傍らで踊り続けて動きがとても綺麗で印象的。
ムーラン・ルージュの花形女優の人。 勝ち気でプライドが高くて…でも華があって、という役がとてもハマっていて役者さんとして一番印象に残りました。 でも、歌が~。
観劇数日を経て思った事は、一番の問題は、春野寿美礼さん@リュドヴィークふづき美世さん@オルガ、この主人公二人のキャラクターの描かれ方が弱い事かと。 二人の気持ちに心を寄せて観ることが出来なかった事に私的にはつきたような気がしました。 どちらも掘り下げ方が弱いので、何で気持ちがそんなにフラついて苦悩しているのか? いつの間に二人が恋に落ちたのか?とか、な~んか肝心の部分が曖昧のような…。
感想を読まれて不快に思われた方もいらっしゃるかと思いますが、あくまでも私一個人の感想ですので、何卒ご承知おきくださいませ。

グランド・レビュー【エンター・ザ・レビュー】

全部で何場くらいあったのでしょうか? 次々と変わるシチュエーションで“THEヅカ”な、きらびやかなショーが展開され堪能☆ 『シャンソン、ジャズ、クラシックなどをアレンジして構成し、21世紀版「モン・パリ」をめざした華やかな正統派レビュー』との事で、客席にも度々ジェンヌさんが降りて来ての一体となった趣向もあり楽しめました♪
ヅカの組って『ダンスの○組』『芝居の○組』『歌の○組』と各々の特徴があるんですよね? 花組って何なんでしょうか?
中でも印象に残ったのは“鞭を使った紫色のコート”の人。 カッコ良かったです しか~し、その後、その人が何処で何をしているかの発見は不可能でした この時、周りのブラック・セクシーキャットのおねえさん達のスタイルのイイ事! 足長~い!
あと、サーカスのピエロのような格好をした男役No.2の彩吹真央さん?が、「今日(8/19)は何の日か知っとぉ~お? バイクの日でぇ~す!」と言って、1階客席をバイクに乗るジェスチャーで走り回っていた模様(私は3階席だったので見えず) このコメントは日替わりで、しかも博多弁を必ず使っているとこの事で、ジェンヌさんのサービス精神に拍手でした。
特筆すべきは…春野さんの女装、と言っては失礼ですが、真っ赤なドレスのゴージャスなシャンソン歌手で登場の場! 胸元がガッと開いたドレスからは鎖骨がボコッで「ヤセてる~っ、細い~」とビックリ! この日は客席1列目に男性がいたようで「あら、こんな近くに素敵なムッシュが~」とアドリブも 日頃みられないであろうお色気ムンムン、投げキッス&ウィンクの春野さんを観れてお得な気分 あの…春野さんって、顔が細いのに目をとっても大きくつくっているからか、ちょっと…上を見上げた時とか目か恐い。 私、あのスッキリした素のお顔、好きなんですけど、舞台メイク…似合ってナイような~ 切れ長系の…涼しい目元を作った方が似合うと思うんだけどなぁ…といらん世話です、ハイ。
ショーはどれを見ても華やかで楽しいですね♪ 難解なミュージカルな後に(コラッ!)、スッキリして家路に着けました。

美女と野獣・リトルブリンセス&プリンス特別カーテンコール【福岡シティ劇場】

え~、白状しますと…本日で福岡公演8回目の観劇となります汗 初日開幕からチョコチョコ配役の変更はあっているものの、私的には幸せな事にご贔屓さん(道口瑞之さん@ルミエール)は続投中でして、その度に痛いレポートを繰り返すのもあんまりかな、と自粛。 常に安定した水準を維持しながらも、細かい演技の工夫が重ねられていて毎回新たな感動と発見があるのですが、一点集中観劇を重ねているからこそ判る微妙な変化などを末観の方も読まれるレポートとして、その都度UPするのも…ねぇ?
しかし本日は、 初めて「お疲れか?!」という箇所が何点か見受けられ「そろそろ休養を取るか…違うお役でリフレッシュしていただきたい」と思いました ま、そうなると私の手元にあるチケットの束は困るのですが~。 なんとも複雑な心境です汗
本日は私、初めて拝見する秋本みな子さん@ベル。 私の“BESTベル”になりました! 初めてウルウルきました。 今まで拝見したベルは…皆さん歌は素晴らしく、それぞれに個性もあって…だったのですが、みな子ベルは演技が細かくて丁寧で、セリフのひとつひとつに感情がすごくこもっていて、それでいて自然な感じ。 この“自然な感じ”がポイント高いです。 ヴィジュアル的に、立ち振る舞い的に…は、ビーストと比べると“しっかりしたお姉さん”な感じですが、それがかえってビーストのやんちゃぶり、純粋さを引き立たせていたように思えました。 また、小柄な方なので、ビーストやガストンがすっごく大きく迫力あるように見える視覚的効果が出ていたかと。
私、ベルで一番個性が出るのは【マダム・ガストン】の「私がぁ?」と言った直後のリアクションだと思うのですが、みな子ベルは「んぐわぁ」という感じで、ココだけ潔くすっごくコミカルでツボでした。
ラスト、瀕死のビーストを膝に抱え歌う【夢叶う】は本気の涙声で歌ってて、ウルウル… このシーンでココまで感動したのは初めてでした みな子ベル、これから何度も拝見したいなぁ~。
その他は…高橋辰也さん@モリース長祐二さん@ムッシュー・ダルクも初めて拝見! 同じお役でも演じる人によってこんなに違うんだ…と改めて面白かった本日のBB観劇でした。 あ! 新木啓介さん@ガストンが…えらく“面白い人”にパワーアップしていたのが笑えました。
さて、本日は夏休み特別企画【リトルブリンセス&プリンス特別カーテンコール】というイベントが催されました。 3~12才のお子様が、親御さんの気合いと熱い思いが注がれた王子様&お姫様の扮装で、出演者と一緒にカーテンコールの舞台に立つというもので、2~30名くらいの参加。
通常の出演者のカーテンコールが終わった後、ドラムロールとピンスポットぐるぐるで…道口ルミエールが登場♪ 本日のイベントを紹介して幕が開くと…お城のセットと俳優全員が居並ぶ前にズラリと横一列に並ぶきらびやかなお子様群☆ さながら【こども写真城・スタジオアリス】のチラシに写ってるようなお子様オンパレード。 「親御さん、気合い入りまくりだなぁ」とアキれるやら、感動するやら…。
【ビー・アワー・ゲスト】の一節を踊ったり、【美女と野獣】で男の子と女の子がカップルになって、おじきをしたり…女の子は男性の俳優、男の子は女性の俳優のエスコートで舞台中央に進み出てポーズ。 中には「バレエ習ってるのね」というようなポーズが決まってる女の子も居たり、「お母さんが出したかったっちゃろうねぇ」というヤル気に欠ける(自分の状況を把握できてナイ)男の子も居たり…で、観ててすっごく楽しかった~♪
お子様たちの奮闘に舞台上の俳優陣も目尻が下がりっぱなし(冷や汗かきっぱなし?)の様子も微笑ましく、夏休みにピッタリのニッコリな企画でした(お子様をまとめる運営はさぞ大変だったかと~)
中には“お母さんお手製”の衣装もきっとあったはず! もっと近くでじっくり観てみたかったなぁ~。 和装の姫や若だったら…どんなきらびやかな衣装よりも絶対目立つと思うんだけどなぁ~、ダメかなぁ。

青い旗キャスト
ビースト:柳瀬大輔/ベル:秋本みな子/モリース:高橋辰也/ガストン:新木啓介/ルミエール:道口瑞之/ルフウ:遊佐真一/コッグスワース:吉谷昭雄/ミセス・ポット:奥田久美子/タンス夫人: 織笠里佳子/バベット:竹村千穂/チップ:岸本美香/ムッシュー・ダルク:長 祐二