二月博多座大歌舞伎・夜の部【博多座】

十五代目片岡仁左衛門襲名披露! 初日を迎える前の1/30に、仁左衛門丈ご一行様が博多座の すぐ目の前にある 博多川端商店街を“お練り”。 その後、博多っ子の総鎮守“櫛田神社”にて「公演成功祈願」の為、 参拝されました♪  残念ながら私は行けませんでしたが、 そりゃもうスゴイ人・人・人だったそうです。 人力車に乗った仁左衛門丈が商店街を駆け抜けると…おばさま方の 「キャ~ッ」という黄色い歓声が! ウチの母親もそのひとり。 しっかり手ぬ ぐいをGETしてました…。

彦山権現誓助劒 毛谷村

おぉ“彦山”だ! またまた九州が舞台の演目だ♪
女ながらに武道の達人、お園さん。 敵だと思って切り掛かった相手は…なんと許嫁の六助さんだった~、というお話。
とにかく六助さんが許嫁と分かってからのお園さんの豹変振りが笑えます。 臼なんて片手でヒョイヒョイと動かせちゃう怪力のお園さんのいじらしい乙女心と行動が爆笑です。
芝翫さんのコミカルな演技って初めて観たので感動しました!
富十郎(毛谷村六助)/橋之助 (微塵弾正実は京極内匠)/ 芝翫(お園)

十五代目片岡仁左衛門襲名披露 口上

ずら~りと一列に並んでの姿は圧巻! 硬い挨拶が続くのかと思いきや「お兄さんからは酒で随分鍛えていただきまして…」と仁左衛門さんが苦笑いする口上も続出。 あれ…頭巾を被るのは…女形の方って事ですか? ちょっと疑問。
片岡孝夫改め片岡仁左衛門/幹部出演

封印切

恋仲の遊女の身請けの為と恋敵に対する見栄の為に預かっていたお金に手を付けてしまい、心中の道を選んでしまう…という、あれよあれよと不幸な方に転がってゆくお話。
忠兵衛さんの気の弱そうなヤサ男ぶりがハラリと落ちた前髪に現れてナイスです! 仁左衛門さんの舞台を観るのは初めてだったんだけど、あーゆー線の細いヤサ男を演じたら天下一ではないでしょうか?! 場の勢いから思わず小判の封印を切ってしまって、小判をハラハラと落とす名場面 では拍手喝采でした♪ そんなに意地を張らなくてもねぇ…。
仁左衛門(亀屋忠兵衛)/秀太郎(傾城梅川) /我當(丹波屋八右衛門)/宗十郎(井筒屋おえん) /富十郎(槌屋治右衛門)

三人形

「浅葱の幕が切って落とされる」という手法を初めて観ました! 一瞬にして美しい絵巻模様のような舞台に引込まれてしまいます♪ 奴ってもっと体格のごっつい人がするイメージがあったので、八十助(当時)さんがされるとは意外でした。 でも、まるでフラメンコか?!と思わせる軽快なステップを踏むには、重量 がある人だと辛いのかも…ですね。
演題通り、三人は“人形”のように綺麗で、特に孝太郎さんの傾城は、まばゆいほどでした♪
八十助(奴)/孝太郎(傾城)/橋之助(若衆)

そして…残念ながら【昼の部】は観劇叶わず。 演目は一【宮島のだんまり】/二【馬盗人】/三【寺小屋】/四【桜門五三桐】。 後に馬盗人のキュートな翫雀さんを見逃したと知り、大いに地団駄踏んだのでした!